この記事では、「供養」と「成仏」の違いを分かりやすく説明していきます。
「供養」とは?
「供養」は「くよう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「故人の冥福を祈り、法要を行うこと」で、亡くなった人が死語の世界で幸せになれる様に、法事を行うことです。
2つめは「寺院の仏教行事」という意味で、季節や風州などによる様々な仏教行事のことです。
3つ目は「仏や僧、故人などにお供えすること」という意味で、仏教で供物を差し出すことです。
「供養」の言葉の使い方
「供養」は名詞として「供養する・した」「供養塔」などと使われます。
「供」は「そな(える)」とも読み、「神仏や故人などにささげそなえる」という意味、「養」は「やしな(う)」とも読み「食物を与えたりして世話する」という意味、「供養」で、「神仏や故人などに、食べ物をささげてそなえること」になります。
「成仏」とは?
「成仏」は「じょうぶつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「煩悩を断ち、悟りを開くこと」という意味で、この世のあらゆる未練を断ち切り、真実を見つけることです。
2つ目は「亡くなった人が、この世に未練を残さず極楽で仏になること」という意味で、故人の魂があの世で仏に生まれ変わることです。
「成仏」の言葉の使い方
「成仏」は名詞として「成仏する・した」「成仏できる・できない」などと使われます。
「成」は「な(る)」とも読み、「~になる・~をなす」という意味、「仏」は「お釈迦様・悟りを開いた聖者」もこと、「成仏」で「悟りを開いた聖者になること」です。
「供養」と「成仏」の違い
「供養」は「現世で、神仏や故人などに食べ物をささげてそなえること」「成仏」は「あの世で悟りを開いた聖者になること」です。
「供養」の例文
「供養」の例文は以下の通りです。
・『先日亡くなった祖父の供養をする』
・『ペットが亡くなり手厚く供養する』
・『田舎には針供養の習慣がある』
「成仏」の例文
「成仏」の例文は以下の通りです。
・『どうか迷わず成仏してください』
・『このままでは死んでも成仏できない』
・『あの世で成仏できる様に毎日読経する』
まとめ
今回は「供養」と「成仏」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。