「京劇」と「歌舞伎」の違いとは?分かりやすく解釈

「京劇」と「歌舞伎」の違いとは?違い

この記事では、「京劇」「歌舞伎」の違いについて紹介します。

京劇とは?

京劇とは、中国の伝統的な古典演劇のことをいいます。

中国の清の時代に誕生した演劇で、北京を中心に発展したため京劇と呼ばれるようになりました。

昔は女優の参加は禁止されていたため女性の役柄も男性が演じていましたが、現在は女優が演じています。

京劇はチャイニーズオペラと呼ばれることもあり、歌や舞踊、音楽、演劇が融合した総合芸術です。

1000以上の演目がありますが、恋愛や歴史を題材にしたものが多くみられます。

くまどりという京劇独特の化粧があり、描き方によってその人物がどんな人物かを表します。

また、京劇は2010年にはユネスコの無形文化遺産に登録されました。


歌舞伎とは?

歌舞伎は日本の伝統芸能の1つで、国の重要無形文化財に指定されています。

400年以上の歴史があり、出雲阿国が生み出した「かぶき踊り」がルーツとされます。

江戸時代には幕府から弾圧を受けたこともありますが、新しい様式や演出が生まれ発展していきました。

現在、歌舞伎では女性役も男性が演じます。


京劇と歌舞伎の違い

京劇は中国の伝統芸能で、歌舞伎は日本の伝統芸能です。

共通点も多くありますが、違っている点も色々あります。

まず、京劇では役者自身が歌を歌ったり台詞を言ったりします。

それに対して歌舞伎では、歌い手は別にいるので役者が歌うことはありません。

役者は劇中の人物の心の動きを表現します。

それから京劇にも歌舞伎にも男性が女性を演じる女形(京劇では男旦)があります。

歌舞伎では女性が演じることはありませんが、京劇では現在は女性も演じることができます。

また、京劇は貴族など身分の高い人によって発展した芸術ですが、歌舞伎は商人など庶民の間で発展した芸術です。

まとめ

京劇は中国で生まれた伝統芸能で、歌舞伎は日本で生まれた伝統芸能です。

役者が歌うのは京劇で、歌舞伎では歌い手が別にいます。

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