中国といえば、「春節」に世界中を旅行して、里帰りや休暇旅行を行うのが通例になっていて、毎年ニュースになっています。
この記事では、「春節」と「旧正月」の違いを分かりやすく説明していきます。
「春節」とは?
「春節」とは、旧暦の新年の始まりである正月のことであり、正月を祝う祝日のことも表す言葉です。
元々は、新年1月1日のことを「元旦」と言っていたのですが、20世紀に入って世界中でグレゴリオ歴を導入した際に、新しい歴(新暦)の1月1日をそのまま「元旦」として、人々が重要視していた旧暦の1月1日を「春節」、つまり「春の節目のお祝い」と定義したことから始まります。
中国においては「春節」の休日は1週間程度ですが、その前後の大移動は1ヶ月も続きます。
「旧正月」とは?
「旧正月」とは、前述のようにグレゴリオ歴の正月に対して、旧暦の正月のことを表す言葉です。
ここで言う「旧暦」のことをグレゴリオ歴の「太陽暦」に対して「太陰暦」であると勘違いしている人も多いのですが、旧暦は「太陰暦」ではなく、「太陰暦」に「太陽暦」の考え方を取り入れた「太陰太陽暦」です。
日本でも広く使用されていましたが、グレゴリオ歴の導入後に急速に一般的ではなくなりました。
この辺りが、他のアジアの国と違うところです。
「旧正月」は、新暦では毎年違う日になっているのは有名ですが、実は日本と中国の「旧暦」も違っていることはあまり知られてはいません。
「春節」と「旧正月」の違い
「春節」と「旧正月」の違いを、分かりやすく解説します。
基本的には「旧正月」のことを「春節」と言うのが一般的なので、ある意味では「同じこと」であると言うこともできます。
あえて違いを明確にするならば、「春節」は「旧正月を祝う祝日」のことであると定義し、暦の上での特定の日か、カレンダー上の祝日化かの違いと定義することもできます。
まとめ
この記事では「春節」と「旧正月」の違いを説明して来ました。
一時的に勢いは上下することもあるでしょうが、これからも世界中で中国を中心とした「旧正月」をお祝いする民族が「春節」の大移動を行う姿を見るのが恒例となるでしょう。