テレビドラマなどで、よく主人公になる弁護士ですが、明確に弁護士であることが見てわかるのが「弁護士徽章」と呼ばれる金色のひまわりのバッジです。
それでは、この「徽章」とはどういう意味でしょうか。
また、「記章」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「徽章」と「記章」の違いを分かりやすく説明していきます。
「徽章」とは?
「徽章」とは、前述のように、職業や所属などを示すために目立つ位置につけるマークのことです。
その形はさまざまで、弁護士徽章や検事徽章のような小さなバッジ型以外に、メダル、ワッペン、腕章などがあります。
弁護士や検事以外では、議員バッジやジャケットの襟につける社員証なども「徽章」と呼ばれることがあります。
「記章」とは?
「記章」とは、前述の「徽章」とまったく同じ意味で使われることが多い言葉です。
そこにさらに、記念のメダルや、記念の腕章のようなものも含まれます。
ただ、現代においては「徽章」の字を使う代わりに「記章」を使うことがほとんどなので、両者の違いを明確に意識することはありません。
「徽章」と「記章」の違い
「徽章」と「記章」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、何かを示すために着用するしるしであり、ほとんどのケースでは全く同じ意味で使用されるものです。
しかし、本来の意味は違っていました。
それは、「記章」が「記念章」であったということです。
すなわち、何かの式典に参加したり、業績や貢献などを祝う記念として贈られたのが「記章」ということです。
それに対して、「徽章」は、現在多く使われている「弁護士バッジ」や「議員バッジ」のように所属や身分を示すものです。
したがって、この2つは着用する場所が違い、そもそも「記章」は普段つけるようなものではないということになります。
まとめ
この記事では、「徽章」と「記章」の違いを、解説してきました。
この2つは、前述のように、もともとは違う言葉であったものが、ある時期から同じ読みの別の漢字で代用されるようになるケースはたくさんあり、大きな理由は使われている漢字が常用漢字に指定されていないことです。