「確率論」と「統計学」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「確率論」と「統計学」の違いを分かりやすく説明していきます。
「確率論」とは?
「確率論」とは、偶然事象に関して、その起こる確率の理論や応用を研究することを意味します。
「確率論」とは、数学の一部門となります。
「確率論」の「確率」とは、ある事象が起こる可能性の度合いを意味します。
0%から100%といった形で表わされることが多く、わかりやすい例えで言えば、じゃんけんでパーが出る頻度やサイコロで1が出る頻度などが「確率」になります。
そして、それらの理論や応用を研究することが「確率論」になります。
「統計学」とは?
「統計学」とは、ある1つの群に対するデータに対し、その特性や性質を調べること。
また、今持っているデータからもっと大きな未知のデータを推測する学問を意味します。
「統計学」の「統計」とは、集団の個々の構成要素の分布を調べ、その集団の属性を数値化し把握すること。
また、その結果を数値や図表で表したものを意味します。
これらを基にまとめたり憶測したりする学問が「統計学」となります。
「統計学」で最もポピュラーなのは平均です。
例えば、各クラスのテストの平均点を調べる場合、クラス全員の点数の平均を出し比較します。
この平均点数に「統計学」が用いられているのです。
「確率論」と「統計学」の違い
「確率論」と「統計学」は同じものではありません。
「確率論」は、偶然事象に関することとなり、その可能性の度合いを意味します。
一方、「統計学」は事実の基づき分布などを調べるものとなります。
そのため、「確率論」の流れは真理からデータとなり、「統計学」はデータからの真理となります。
このように真逆の流れで研究されることになるのが「確率論」と「統計学」なのです。
まとめ
以上のように、「確率論」と「統計学」が、全く別の方向から研究するものとなります。