この記事では、「余念」と「雑念」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「余念」とは?意味
余計なことを考えてしまい、やり終えなければならない事柄が疎かになるのを「余念」【よねん】といいます。
仕事しているとき家にいるペットのことを心配したり、子供の授業参観について考えてしまい、しっかり作業ができないときに使われている言葉です。
このように、仕事中でも「余念」が頭をよぎるのは、うまく問題が解決していなかったり、心残りなことがあると分かります。
「雑念」とは?意味
物事に取り掛かるとき、違うことをいくつも頭の中で考えてしまうことを「雑念」【ざつねん】といいます。
何を食べようか、休日は何をするか、給料のことなど一度にいろいろな問題を頭の中に浮かべてはいちいち深く気にして考えてしまうわけです。
本来であれば、仕事に集中しなければならないというのに、不要なことを考えては気を散らして、やるべきことの妨げになってしまいます。
「余念」と「雑念」の違い
「余念」と「雑念」の違いを、分かりやすく解説します。
頭の中で問題を取り上げて考えるべきとき、ふと違うことを考えてしまうことを「余念」といいます。
考えなくてもいいのに、ふと今やっていることとはまったく別の引越しを考えたり、恋人との関係で悩んでしまうわけです。
もう一方の「雑念」は、複数の問題について考えてしまい、悪い結果をもたらす無駄な考えを指すという違いがあります。
「余念」の例文
・『もうすぐ受験だが、異性という余念が頭に浮かんで勉強にならない』
・『仕事に集中したいが、腹が減ると食事という余念が邪魔して困る』
「雑念」の例文
・『雑念が邪魔して作業に集中できず、時間内に仕上がらなかった』
・『雑念にとらわれるのは心が弱いからだと思い、座禅を取り入れた』
まとめ
余計なことを考えてしまい、本来の仕事や作業に支障をきたすことがあるときに使う言葉をご紹介しました。
今の状況からどちらを使えばより言葉の意味に合うかを考えてから使ってみるといいでしょう。