「与信限度額」と「与信枠」の違いとは?分かりやすく解釈

「与信限度額」と「与信枠」の違いとは?違い

「与信限度額」「与信枠」はどちらもお金のやり取りや商取引に関連して使われる言葉ですが具体的に何を指しているのでしょうか。

今回は、「与信限度額」「与信枠」の違いを解説します。

「与信限度額」とは?

「与信限度額」とは、「取引先ごとに設定する与信の限度額」を意味する言葉です。


「与信限度額」の使い方

金銭のやり取りにおいて相手に信用を与えることを「与信」といいます。

取引における信用とは後で必ず返してくれるという信用のことで、金銭の融資や売掛金など相手を信用して行われる取引を意味します。

「与信限度額」とは与信の限度額、つまりこの金額までなら信用して取引に応じられるという限度を指す言葉です。

100万円までなら融資できるがそれ以上貸せない、という場合は100万円が与信限度額になります。


「与信枠」とは?

「与信枠」とは、「信用を元にした金銭のやり取りが認められる範囲」を指す言葉です。

「与信枠」の使い方

与信を背景にしたやりとりが認められる範囲を指します。

その範囲内であれば認められる金額なので複数回に渡るやり取りの場合は合計金額が枠内であれば利用可能です。

「与信限度額」と「与信枠」の違い

「与信限度額」「与信枠」はどちらも信用を元にした取引や金銭のやり取りの上限を表す言葉で、大きな意味の違いはありません。

取引相手先ごとに定めた融資や売掛金などの債権の上限額を指しますが「与信限度額」がこれ以上は与信で対応できないという限界を強調しているのに対し、「与信限度額」は金額の範囲内なら与信で対応できるという利用の可能性を強調しています。

表す意味は同じでも言葉のニュアンスには若干の違いが見られます。

「与信限度額」の例文

・『与信限度額を見直す』
・『与信限度額を超えた融資は認められない』

「与信枠」の例文

・『与信枠は既にいっぱいだ』
・『与信枠に余裕があるので手形取引に応じる』

まとめ

「与信限度額」「与信枠」に大きな意味の違いはありません。

ニュアンスの違いはあるものの基本的には同じなので本来の意味を正しく理解しておきましょう。

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