昔流行していた機器に「ウォーキートーキー」というものがありました。
業務用とおもちゃがあって、簡単に離れた知り合いと話ができるので、携帯電話がない時代には非常に便利でした。
この記事では、「インカム」と「トランシーバー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「インカム」とは?
「インカム」とは、元々は「intercommunication system」の略で「相互通信システム」のことです。
元々は構内回線で通話することが可能なツールのことでしたが、その形状がヘッドホンとマイクが付いた特徴的なものであったので、その形のものを全て「インカム」と言うようになり、今では放送局、劇場やイベント会場などでスタッフ同士が会話するために使用するヘッドセットと無線通信機の組み合わせのものをこう呼ぶことが一般的になっています。
「トランシーバー」とは?
「トランシーバー」とは、短い距離の間で音声の送受信を行うための小型の通信機のことです。
免許なしで使用可能なものには200-500mで通信可能な特定省電力型か携帯電話網を利用するIP方式があります。
「トランシーバー」という単語は「トランスミッター(送信機」と「レシーバー(受信機)」を合わせたもので、通常は送信と受信は同時にはできません。
「インカム」と「トランシーバー」の違い
「インカム」と「トランシーバー」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は無線を利用した音声通信システムのことですが、言葉としての本来の意味と一般的な使用法、さらに時代によっても意味が違うので、ここでは最近の一般的な使用法をベースにします。
大きな違いは「インカム」がイヤホンとマイクが一体となったヘッドセットの形状なのに対して、「トランシーバー」は、アンテナがあって片手で持って使用する初期の携帯電話のような形であることです。
そして、「インカム」の通信部分は通常別の筐体になっているのに対して「トランシーバー」は一体になっています。
まとめ
この記事では、「インカム」と「トランシーバー」の違いを、解説してきました。
「トランシーバー」は便利でしたが、今ではおもちゃとしてもほとんど使用されてはいません。
考えてみれば、ある程度の年齢になるとスマホを持つようになるので、「トランシーバー」を使う必要もないのかもしれませんが、あのドキドキ感は今では味わうこともできません。