「蹲る」と「踞る」の違いとは?分かりやすく解釈

「蹲る」と「踞る」の違いとは?違い

この記事では、「蹲る」【うずくまる】と「踞る」【うずくまる】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「蹲る」とは?意味

体を丸めてじっとその場にしゃがみ込むことを「蹲る」【うずくまる】といいます。

獣が四本足を曲げてしゃがみ込み、両目を瞑って静かに寝るといった行動を指すわけです。

このような体勢になる理由には、獲物を追いかけた後、お腹がいっぱいになって足をたたみ込んで地面に腹ばいになって木の下の日陰に座って目を瞑って眠ります。

このようなさまが転じて人間が屈んだり、中腰状態になることを意味する言葉として使うわけです。


「踞る」とは?意味

人が背中を丸めるように丸くして座り込むことを「踞る」【うずくまる】といいます。

頭を胸の方に入れ込むようにして両腕で両足を抱えるようにしてしゃがみ込む状態にする理由は、お腹が痛くなったとき立っていられないため座り込むといったとき見せる行動です。

また、悲しいとき心取り乱す気持ちを抑えるためしゃがみ込み、顔をひれ伏します。


「蹲る」と「踞る」の違い

「蹲る」「踞る」の違いを、分かりやすく解説します。

獣が腹を地面につけてうつ伏せになって休む姿から、人が中腰になったり、屈むさまを表すのが「蹲る」です。

もう一方の「踞る」はしゃがみ込んでお腹が痛いときや、具合が悪い状態である人間が見せるさまを表します。

しゃがんで礼をするとき人が尊敬する者に対して行う行為でもあるわけです。

「蹲る」の例文

・『運動会で走行した後、疲れたのでシートの上に座って蹲る』
・『眠たくなったので蹲って目を瞑り、仮眠をとった』

「踞る」の例文

・『自分で作ったお弁当が腐っていたのか、お腹が痛くなってその場に踞る』
・『友人に裏切られてひどく悲しい気持ちになって踞った』

まとめ

どちらも同じ読み方する言葉ですが、少し意味に違いがありますので、自分なりに状況を見てどちらを使えばいいか選んで使ってみるといいでしょう。

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