「涜神」と「背徳」の違いとは?分かりやすく解釈

「涜神」と「背徳」の違いとは?違い

この記事では、「涜神」【とくしん】と「背徳」【はいとく】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「涜神」とは?意味

神を涜すことを「涜神」【とくしん】といいます。

神を見下したり、馬鹿にするなどして神聖をきずつけてしまう行為はあってはならないことであり、天罰がくだるとされていました。

重い病気にかかって床に伏せたり、大きな事故に遭って大怪我するという災いをもたらすのです。

また、「涜神」する者は就職を断られたり、好きな人と結婚できないという社会的な制裁を受けます。


「背徳」とは?意味

善良な行いする人の良心につけ込んで騙したり、あざ笑う者の行為を「背徳」【はいとく】といいます。

道徳に背を向けるようなことをしても背いても悪気がない行為は実に不快極まりないものです。

このような言葉が生まれたきっかけは、その昔、美しい女性を生き埋めにして墓に葬ることが趣味であった盲目の神父の行為であり、それだけ社会的な道徳に背く卑劣な行為した者を意味するとき使います。


「涜神」と「背徳」の違い

「涜神」「背徳」の違いを、分かりやすく解説します。

神を冒涜し、その存在すら否定するような行為を「涜神」といい、天罰が下される対象として扱われるようになります。

神を崇め、深く愛する信者が多い宗教団体では「涜神」する者は許されない者として体に罰与えて傷をつけたり、物が買えないようにするなど生活すらできないようにするわけです。

もう一方の「背徳」は、社会的にやってはいけない犯罪を犯しても悪気がなく、反省しないことを意味します。

良心などなく、自分が実行したいと思うなら悪いことでもやってのけます。

「涜神」の例文

・『弟は涜神して村から追い出されて、二度と戻って来れなかった』
・『教会に落書きして涜神した者は、事故に遭うか病気で死ぬだろう』

「背徳」の例文

・『背徳行為しても彼はまったく平然とした態度を見せる』
・『会社では善良な社長だが、家族に暴言を吐く背徳者だった』

まとめ

あまりいい意味で使われていない2つの言葉を使い分けるコツは、神を冒涜する行為を「涜神」といい、社会的道徳にまんまと背いて悪いことすることを「背徳」と覚えておくといいでしょう。

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