「本当に」と「誠に」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「本当に」と「誠に」の違い生活・教育

この記事では、「本当に」「誠に」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「本当に」と「誠に」の違い

「本当に」「誠に」は、どちらも「嘘偽り(うそいつわり)がない事実であるさま」を示していて意味の上では違いがあります。

「本当に」「誠に」は共に「程度のはなはだしさの強調」の意味を持ちますが、「本当に」「誠に」と比較して「やや砕けたニュアンス・日常のやり取りの感じ」を持っている点が異なります。

「本当にすみませんでした」よりも「誠に申し訳ございませんでした」のほうが、「丁寧・公的でかしこまった意味のニュアンス」を分かりやすく示せるという違いがあるのです。


「本当に」と「誠に」の使い方の違い

「本当に」は、「口語(話し言葉)でも文語(書き言葉)でも使われる副詞的な表現」です。

一方、「誠に」「主にかしこまった文章において文語(書き言葉)として使われる副詞的な表現」であるという違いを挙げられます。

「本当に」のほうが「誠に」よりも、「ライトなやり取り・堅苦しくない場面(シーン)・日常的な話し言葉」で使われやすい用法の違いがあるのです。

「本当に」は、「うそ(虚偽)ではなくて事実・現実であること」に意味の中心が置かれて使用されています。

「本当に」と比較して「誠に」という表現は、「表層的・形式的なやり取りのレベルではなくて、心の底から真心を込めてそう思っていること」に意味の重点を置いて使っているという違いがあります。


「本当に」と「誠に」の英語表記の違い

「本当に」という言葉を、英語を用いて表現すると以下になります。

“really”……嘘・空想などではなく本当に。

事実・現実としての出来事や思いを強調して使う英語です。

本当に。

「誠に」という言葉を、英語を使って表記すると以下になります。

“sincerely”……心の底からそう思って伝えているというニュアンスを表している英語です。

いつわりのない本心から、本音である真心から。

誠に。

「本当に」の意味

「本当に(ほんとうに)」とは、「嘘偽り(うそいつわり)がないさま」を意味している言葉です。

「本当に」という副詞の表現は、「虚偽ではなくて実際にそうであること」を示しています。

「本心からそのように思ったり感じたりしていること」のニュアンスを表しているのが、「本当に」なのです。

「本当に~だと思います」のように、「物事・感想の程度のはなはだしさ」を伝える意味も持っています。

「本当に」の使い方

「本当に」の使い方は、「うそ・見せかけだけではなくて事実であるさま」の意味で使うことができます。

「本当に」の副詞は「カジュアルな日常の会話」でも「ある程度かしこまった文章」でも使えますが、基本的には「実際に~・本心から~の意図を伝える砕けたニュアンス」で使用することができます。

「本当に」を使った例文

・『本日はたくさんの買い物をしてくださり、本当にありがとうございました。』 ・『こんなに素敵な花束とプレゼントを贈ってくれたことを、本当に嬉しく思います。』 ・『名作と評価されているこの映画ですが、制作段階では本当に大変なご苦労をされたと聞いています。』 ・『あの上司から執拗なパワハラを受けて、あの頃は本当に嫌な思いをさせられました。』 ・『法律に関係する問題で本当に困っている時には、遠慮せずにどうぞ気軽に私に相談をしてください。』

「本当に」の類語

「本当に」の類語には、以下の言葉があります。

・『実に(じつに・まことに)』……感嘆する心情をこめて、実際に・本当に。ある物事の程度が大きいことを示す副詞です。

・『真に(しんに・まことに)』……嘘をついている部分がなくて、本当に。表面的な言い繕いではなくて本心から。

・『正に(まさに)』……間違いがなくて本当に。事実を前提としていて実際にそうであるさま。

「本当に」の対義語

「本当に」の対義語には、以下の言葉があります。

・『適当に(てきとうに)』……本当(事実)であるかどうかは重視しておらず、その場の雰囲気などに合わせていい加減に。

「誠に」の意味

「誠に(まことに)」とは、「表面的なポーズではなくて本心から」を意味している副詞の表現です。

「誠に」という表現は、「心の底からそのように思っていること」を示唆しています。

「誠に」という表現は、「真心をこめて(本音・本心で)そう感じている」といった意味のニュアンスを持っているのです。

「誠に」の使い方

「誠に」の使い方は、「表層的ではなくて、心の底からその思っている」の意味で使う使い方になります。

「誠に」という副詞は、「カジュアルな場面・日常的な口語(話し言葉)」よりも「オフィシャルな場面・かしこまった文語(書き言葉)」として使用される特徴を持っています。

「誠に」は、「誠にありがとうございました・誠に申し訳ございませんでした」などの定型文としての使い方を持っています。

「誠に」を使った例文

・『この度のトラブルでは大変なご迷惑をおかけして、誠に申し訳ございませんでした。』
・『いつも当社と円滑な気持ちの良いお取引をしてくださって、誠にありがとうございます。』
・『皆様から温かいお見舞いや思いやりのメッセージがたくさん届いていて、誠に感謝しております。』
・『大勢の人たちが楽しみにしていた運動会が中止になったことは誠に残念です。』
・『当社の従業員から世の中を騒がせた犯罪の容疑者が出たというのは誠に遺憾です。』

「誠に」の類語

「誠に」の類語には、以下の言葉があります。

・『本心から(ほんしんから)』……本当の気持ちから。うそや見せかけではなくて真情から。

・『本音(ほんね)』……建前や見た目ではない、本当の気持ち・本心からの考え。

・『心の底から(こころのそこから)』……嘘偽りがなくて、本当に心からそう思っていることを表す慣習的な表現。

・『本当に(ほんとうに)』……間違いなく実際に。

うそではなく事実として。

肯定文において、物事の程度のはなはだしさを示す副詞の表現。

「誠に」の対義語

「誠に」の対義語には、以下の表現があります。

・『体裁(ていさい)』……外見。

他人に対して自分がどのように見えているのかの感じ方。

・『ポーズ』……見た目の形式だけで心がこもっていないさま。

まとめ

「本当に」「誠に」の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか? 「本当に」「誠に」の意味・使い方・英語表記の違いや類語・対義語を詳しく調べたい時は、この記事の解説をチェックしてみてください。