この記事では、「教会」【きょうかい】と「聖堂」【せいどう】の違いを分かりやすく説明していきます。
「教会」とは?意味
キリスト教徒が大勢一箇所に集まり、祈りを捧げる建物を「教会」【きょうかい】といいます。
日ごろの悪い行いや失敗を神に伝えて懺悔し、今後はどのようにして生活するか伝える場所です。
反対に子供が産まれたとか、仕事がうまくいったなど良いことがあれば報告して、喜びを分かち合えます。
ときに、典礼で神への忠誠心を伝えることにも使う場所です。
この「教会」では、お金に困っている人も入れたり、ちょっとした食事を提供してもらえる所でもあります。
家がない人、家庭環境で悩んでいる人も気軽に入り、祈りを捧げればお菓子がもらえて、場合によっては眠れる場所となるでしょう。
「聖堂」とは?意味
司教がいる教会を「聖堂」【せいどう】といいます。
この建物にあるカテドラは司教が座る椅子のことであり、「聖堂」の中にあるものです。
背もたれが高く、垂直であるため壁にぴたりと付けて置ける形状が印象的です。
背もたれの内側部分にはお洒落な彫りが施されていたり、木の美しい色が格調高い椅子になっています。
そして、教区と呼ぶ行政区ごとに1人の司教がいて、その区には「聖堂」があるわけです。
「聖堂」ではキリスト教徒が集まって礼拝をしたり、典礼、ミサ、洗礼などに使われています。
「教会」と「聖堂」の違い
ここでは、「教会」と「聖堂」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらもキリスト教徒が祈りを捧げられる場所として開放している建物ですが、「教会」は教信者が会話して集う所と聖体礼儀や典礼のために集まる場所に分かれています。
その昔は食事したり、井戸端会議する、商取引する場所として自由に開放していた公民会のような所だったのです。
責任者は司祭であり、「司教」ではないという違いがあります。
もう一方の「聖堂」は、建物の責任者が司教で、1つの教区を担当しています。
建物内には独特な彫刻と背もたれが印象的なカテドラという椅子には司教が座りますが、「教会」にはありません。
まとめ
どちらも人々が集って祈りを捧げるところですが、責任者の違いが見られたり、椅子がないなど異なる点があります。
実際にどのような所なのか建物に行き、体験してみるのもいい勉強になるでしょう。