「委任者」と「代理人」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「委任者」と「代理人」の違いを分かりやすく説明していきます。
「委任者」とは?
「委任者」とは、法律行為などにおいて事務処理などを他人にお願いする者を意味します。
「委任」とは、他人に何かを任せることを意味し、他人に何かを任せる人が「委任者」となります。
「委任」を言い換えれば「委託」や「嘱託」、「依頼」、「属託」などと同じで、これらを行う者と同じ意味となります。
また、「委任者」に「委任」された側は「受任者」です。
「委任者」の言葉の使い方
「委任者」は「委任者に任せる」や「委任者となる」などといった形で用いられます。
「代理人」とは?
「代理人」とは、他人の代理をする人。
すなわち、他人に変わって意思表示や手続きなどを行う人を意味します。
「代理」とは、本人に代わって何かを処理することを意味し、そのような行為を行う人が「代理人」となります。
「代理」は言い換えれば「代役」や「代行」、「代替」などと同じで、これらを行う者と同じ意味となります。
また、「代理人」の対義語は「本人」です。
「代理人」の言葉の使い方
「代理人」は「代理人に任せる」や「代理人になった」などといった形で用いられます。
「委任者」と「代理人」の違い
「委任者」と「代理人」は、いわば真逆の人を指す言葉となります。
「委任者」は法律行為などにおいて事務処理などを他人にお願いする人。
「代理人」は他人に変わって意思表示や手続きなどを行う人。
「委任者」には、任せるといった漢字が用いられています。
そのことから、他人に任せる人が「委任者」。
そして、「代理人」には代わりといった漢字が用いられています。
そのことから、他人の代わりになる人が「代理人」となることがわかります。
まとめ
以上のように真逆の立場の人を意味する言葉となるため、絶対に間違っていはいけない言葉となります。
