「実在」と「実存」の違いとは?分かりやすく解釈

「実在」と「実存」の違いとは?違い

「実在」「実存」には、どのような意味の違いがあるのでしょうか。

この記事では、「実在」「実存」の違いを分かりやすく説明していきます。

「実在」とは?

「実在」とは、実際に存在すること、現実にあるものを意味します。

特定の人やものに対し用いられる言葉で、実際に存在しないと思われているような人やものに対し用いられることが多い言葉です。

言い換えれば、「リアル」「リアリティ」などと同じです。

対義語は、実際に存在しないことを意味する「架空」です。


「実在」の使い方

「実在」は、「実在する」「実在しない」のほか、「実在する人物」「実在しない生き物」などといった形で用います。


「実存」とは?

「実存」とは、実際にこの世に存在すること、現実に存在することを意味します。

特定の人やものが実際に存在することが「実存」です。

また、「実存」には、スコラ哲学において、可能的存在である本質に対し、実現された個体的存在、現実的存在といった意味もあります。

言い換えれば、「リアル」「リアリティ」などと同じです。

「実存」の使い方

「実存」は、「実存する」「実存しない」のほか、「実存した人物」「実存主義」などといった形で用います。

「実在」と「実存」の違い

「実在」「実存」の意味は基本的に同じです。

一般的には「実在」の方が多く用いられる傾向にあります。

また、「実存」にはスコラ哲学における特別な意味もあります。

「実在」の例文

・『日本に忍者は実在していました』
・『いろいろと調査した結果、その生物は実在しないことがわかった』
・『本当に彼が話す生き物が実在するのか調査することになった』
・『私は歴史上実在する人物調査を夏休みの自由研究のテーマにしました』

「実存」の例文

・『実存する遺跡だと知り、益々興味が湧いてきました』
・『歴史上、実存した人物に興味があります』
・『実存主義について学んだものの、私にとっては少し難しく感じました』
・『私は性格上、実存するものしか興味を持つことができません』

まとめ

以上のように、「実在」「実存」は、ほぼ同じ意味を持つ言葉となります。

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