「万全」と「大全」には、どのような意味の違いがあるのでしょうか。
この記事では、「万全」と「大全」の違いを分かりやすく説明していきます。
「万全」とは?
少しの手落ちのないことが「万全」です。
きわめて完全なことやその状態、かけている部分が全くない状況を意味する言葉です。
言い換えれば、「充実した」、「コンプリート」、「完璧」などと同じです。
「万全」の使い方
「万全」は「万全の態勢」や「万全の備え」、「万全の措置」のほか、「万全を期して」などといった形で用います。
「大全」とは?
十分に備わり欠けるところがないこと、完備することが「大全」です。
また、ものごとに関する事項において漏れがなく、集成、編集した書物も意味します。
言い換えれば、「完全無欠」や「完璧」、「全備」、「コンプリート」などと同じです。
「大全」の使い方
「大全」は主に書物において、すべてが揃っていることを意味する際に用いられます。
「怪獣大全」や「昔話大全」といった使い方のほか、「大全集」といった言葉があります。
「万全」と「大全」の違い
すべてが揃っているといった意味では「万全」も「大全」も同じです。
ただし、「大全」には、ものごとに関する事項において漏れがなく、集成、編集した書物といった意味が強く、こちらの意味として用いられることが多いといった意味があります。
「万全」の例文
・『災害時にはどれだけ万全の備えをしていても、不備が出てしまうことがあります』
・『体調が万全でないため、もうしばらくお休みさせて頂きます』
・『明日からの修学旅行の準備は万全です』
・『雪山登山には、万全の注意を払う必要があります』
「大全」の例文
・『こどもの頃、父に買ってもらった怪獣大全集が今でも私の宝物です』
・『ご当地キャラ大全を購入し、それを見て癒されています』
・『ご当地名物大全を購入し旅行先を選ぶことにしました』
・『ファンとして、毎年発売される大全集は欠かすことができない』
まとめ
以上のように似たような意味を持つ言葉でも、主な使い方に違いのある言葉となります。