「あやふや」と「おぼろげ」はどちらも完璧ではない状態を表す言葉ですがどのような違いで使い分けられているのでしょうか
今回は、「あやふや」と「おぼろげ」の違いを解説します。
「あやふや」とは?
「あやふや」とは、「確かでなくはっきりとしない様子」を表す言葉です。
「あやふや」の使い方
はっきりした部分がなく不確かで曖昧な様子を表します。
話を聞いてもどんな状況なのか理解できなかったり説明が二転三転して一貫性がなかったりなど、確実な事実をつかむことが難しい時に用いられる表現です。
あてにならないので信頼性は低く、言葉で伝えられたとしてもそのまま鵜呑みにはできません。
「おぼろげ」とは?
「おぼろげ」とは、「不鮮明なさま」を意味する言葉です。
「おぼろげ」の使い方
人の記憶やイメージなどに対して用いられる表現で、全体像としてなんとなくは分かるものの細かい部分はモヤがかかっているかのように不明瞭なさまを表します。
漢字では「朧気」と書きますが「朧」には物体がかすんではっきり見えないという意味があります。
雲に隠れてかすんで見える月を「朧月」というように、かすんだように記憶やイメージがはっきりしない様子を表す言葉が「おぼろげ」です。
「あやふや」と「おぼろげ」の違い
説明が二転三転するような確かさに欠ける様子が「あやふや」、かすんだようにはっきりしない様子が「おぼろげ」というのが2つの言葉の違いです。
「あやふや」は事実を説明するときの不明瞭さに用いられ「おぼろげ」は記憶やイメージなど頭の中にあるものがはっきりしない場合に用いられるという違いもあります。
「あやふや」の例文
・『あやふやな説明を繰り返す』
・『あやふやな条件では契約できない』
「おぼろげ」の例文
・『おぼろげな記憶がある』
・『おぼろげなイメージをもとにデザインを起こす』
まとめ
「あやふや」と「おぼろげ」は似たような意味を持つ言葉ですが表す内容や使う対象に違いがあります。
そのまま置き換えると意味が通じなくなるので正しく理解して使い分けてください。