「蹉跌」と「挫折」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「蹉跌」と「挫折」の違いを分かりやすく説明していきます。
「蹉跌」とは?
ものごとが上手く進まず、失敗すること、しくじることを意味する「蹉跌」。
「蹉跌」の意味は元々、「つまずく」です。
この「つまずく」姿が転じて、しくじること、失敗すること、といった意味になります。
基本的に大きな失敗というよりも小さくでも、後々尾を引くような失敗に対し用いられます。
言い換えれば、「しくじり」や「やりそこない」、「過ち」、「不発」などと同じです。
「蹉跌」の使い方
「蹉跌」は、「蹉跌する」や「蹉跌をきたす」、「蹉跌を与える」、「蹉跌した」などといった形で用います。
「挫折」とは?
仕事や計画などが途中で失敗に終わること。
また、そのための意欲や気力を失うことを意味する「挫折」。
「挫折」の意味は元々、「くじく」ことです。
この「くじく」姿が転じて、失敗し中断することを意味しています。
言い換えれば、「落胆」や「自信喪失」、「無力感」、「失態」などと同じです。
「挫折」の使い方
「挫折」は、「挫折する」や「挫折した」、「挫折感」、「挫折経験」、「挫折を乗り越える」などといった形で用います。
「蹉跌」と「挫折」の違い
「蹉跌」は「つまずく」ことが転じて、しくじること、失敗すること、を意味する言葉。
「挫折」は「くじく」が転じて、仕事や計画などが途中で失敗に終わることを意味する言葉といった違いがあります。
「蹉跌」の例文
・『父の事業が蹉跌し、私の生活は大きく変化しました』
・『つまらないことで蹉跌してはいけないと心に誓い結婚を決めました』
・『失敗や蹉跌は、時には良い経験になります』
・『蹉跌の連続は辛い』
「挫折」の例文
・『若い時の挫折経験は良い経験になることも多い』
・『挫折した経験を持つ人は、いざという時に強い』
・『まだ、挫折感から立ち直ることができない』
・『挫折してもいい、立ちあがることができれば問題はありません』
まとめ
この2つの言葉には、どのような意味が転じて、今の意味になったのかといった違いがあります。