いろいろ便利に使えることを表す表現として「汎用」と「多機能」がありますこの2つはどんな違いで使い分けられるのでしょうか。
今回は、「汎用」と「多機能」の違いを解説します。
「汎用」とは?
「汎用」とは、「様々な用途に使えること」を意味する言葉です。
「汎用」の使い方
アイデアや工夫次第で色々な使い方ができるものや使いまわしがきくものを指します。
特定の者だけが使うものや特定の用途にだけ使われるものを「専用」といいますが、「汎用」は専用の対義語に当たります。
色々な製品に取り付けられるような専用ではないという意味のほか、ひとつのものを色々な方法で使えるという意味もある言葉です。
「多機能」とは?
「多機能」とは、「多くの機能を備えていること」を意味する言葉です。
「多機能」の使い方
そのものが予め備えている働きか効果のことを「機能」といいます。
あらかじめ備えている機能がひとつではなく複数ある状態を指す言葉が「多機能」です。
はじめから色々な使い方ができるように複数の機能が搭載されているものに対して使う言葉で、くふうにより新しい使い方が生まれる場合には用いられません。
完成した時点で意図的に複数の機能が盛り込まれているものが「多機能」です。
「汎用」と「多機能」の違い
色々な使い方ができるのが「汎用」、多くの機能が盛り込まれているのが「多機能」という違いで区別されます。
タオルを例に挙げると汗をふいたり首に巻いたりレジャーシート代わりに地面に引いたりなど使い方の多様性を表す場合は「汎用」、優れた吸水性や速乾性などあらかじめ盛り込まれている機能が豊富であることを表す場合は「多機能」と表現します。
「汎用」の例文
・『汎用部品に交換する』
・『何にでも使える汎用性の高い道具』
「多機能」の例文
・『マートフォンは多機能なデジタルガジェットである』
・『1台3役の多機能リモコン』
まとめ
「汎用」と「多機能」はよく似た意味合いですがはっきりとした違いで区別されています。
混同しやすい言葉なのでそれぞれの正しい意味を覚えて使い分けてください。