この記事では、「天眼鏡」と「虫眼鏡」の違いについて紹介します。
天眼鏡とは?
天眼鏡とは、手相などをみる時に使う凸レンズのことをいいます。
一枚の凸レンズに柄が付いており、拡大鏡とも呼ばれています。
見たい物体を拡大して見るために使用します。
占いに使われることが多く、天眼鏡の「天眼」には人知を超えた天の眼という意味があります。
透視の能力を表しています。
昔は望遠鏡のことも天眼鏡と呼んでいました。
虫眼鏡とは?
虫眼鏡とは、小さい物体を拡大して見るための凸レンズのことをいいます。
人の目では見づらい物を拡大することで、細かい部分まで確認することができます。
拡大鏡とも呼ばれるもので、ドイツ語ではLope(ルーペ)といいます。
虫眼鏡にはいくつか種類があり、最もオーソドックスな形は1枚の丸い凸レンズに持ち手が付いているものです。
拡大倍率は高くありませんが、広い視野があります。
また、それ以外にも高倍率の折り畳み式の虫眼鏡や時計修理の際などに眼窩にはめ込んで使うタイプ等様々です。
虫眼鏡をより精密化したものが、望遠鏡になります。
天眼鏡と虫眼鏡の違い
天眼鏡とも虫眼鏡も凸レンズを使って物を拡大して観察するためのものです。
天眼鏡は占いなどで使うものを指すことが多く、レンズは大きいです。
天眼鏡も虫眼鏡の一種なので、基本的な仕組みは同じになります。
ただし、天眼鏡の方が拡大の倍率は低く、大体2倍程度とされます。
それに対して虫眼鏡は、5倍から15倍程度拡大して観察することができます。
天眼鏡は手相などを見る時に使用するため、それ程倍率が高くなくても十分です。
虫眼鏡は天眼鏡よりも、小さい物体の細部を見たい時に向いています。
虫眼鏡の方が、天眼鏡よりも焦点距離は短いです。
まとめ
天眼鏡と虫眼鏡の違いは、拡大倍率にあります。
天眼鏡は2倍程度の拡大率しかありませんが、虫眼鏡は5倍から15倍程度拡大することができます。