この記事では、「天敵」【てんてき】と「大敵」【だいてき】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「天敵」とは?意味
自分にとって悪いことをしてくる相手を「天敵」【てんてき】といいます。
例えば、ねずみを追いかけて食べてしまう猫はまさに「天敵」であり、雛を襲って食べてしまうカラスはツバメにとってかなり危険な「天敵」になるわけです。
人間の世界では、自分の地位を奪い取るため罠をかけてきたり、仕事を横取りするような者を指します。
「大敵」とは?意味
大勢の敵を「大敵」【だいてき】といい、その圧倒的な力加減で自分を倒そうとする者という意味で使われている言葉です。
一人では太刀打ちできないかなり手ごわい相手であるため、へたすれば命を奪われかねない者を指します。
使い方としては、「油断大敵」と気を抜けばいつ命を狙われるか分からない敵になるため、気合を入れることが大事という意味で使う言葉です。
「天敵」と「大敵」の違い
「天敵」と「大敵」の違いを、分かりやすく解説します。
へたをすれば怪我したり、危険な目に遭ってしまう者を「天敵」と呼び、警戒することが必要になるといった相手を指します。
敵に狙われやすい野生動物にとって、自分を食べようとする生き物を主に「天敵」といいますが、人間の場合は権力を奪う者や、好きな人を奪い取ろうとする者を指すわけです。
もう一方の「大敵」は、かなりてごわい相手を指し、どうにも勝てないと思うと逃げ出したくなる者を指します。
「天敵」の例文
・『味方と思っていた兄が本当の天敵と知り、愕然とした』
・『果実を食べてしまう大敵を駆除するには天敵で追い払う』
「大敵」の例文
・『弱小チームが頭脳プレーを駆使して、県内で一番強い大敵を倒す』
・『女性にとってシミになり、シワになる紫外線は大敵である』
まとめ
どちらも自分にとって敵となる者を指す言葉ですが、命を狙うような困った相手は「天敵」といい、自分を倒そうとする者に感じる手ごわい人は「大敵」と使うと覚えておくといいでしょう。