この記事では、「よもや」と「もしや」の違いを分かりやすく説明していきます。
「よもや」とは?
「よもや」とはまずありえないだろうと想像していたことや想像すらしていなかったという表現です。
よもという言葉が万が一やいくらなんでもという意味を持つ副詞で、やという助詞でそれを強調した言葉が「よもや」となります。
言葉の意味としては万が一にもやいくらなんでもという意味になり、それを否定する形の文章に使われたりこのような状況になるとは思わなかったと言う場面で使われる言葉です。
「もしや」とは?
「もしや」とはもしかしたらやひょっとするとという意味の言葉です。
想像したことが間違っている可能性もあるけれど当たっている可能性もあるだろうと想定した上で使われます。
現代語のもしかしたらとは語源が同じ言葉であり、もしかしたらの古めかしい言い方とも言えるでしょう。
確証はない推定ではあるけれどそういうことなのではないかと疑っているという表現として使われる言葉が「もしや」です。
「よもや」と「もしや」の違い
「よもや」と「もしや」の違いを、分かりやすく解説します。
万が一やいくらなんでもという意味の言葉が「よもや」で、もしかしたらやひょっとしたらという意味の言葉が「もしや」です。
「よもや」はそんなことはないだろうと思うような事柄に対して使われる言葉ですが、「もしや」は逆に違うかもしれないけれど当たっている可能性もあるだろうと思う時に使われます。
また「よもや」は自分の考えだけでなく現在の状況に対しても言葉を装飾する形で使われますが、「もしや」は自分の考えや想像に対しての装飾としてだけ使われます。
まとめ
そうなるとは思ってもいなかったことが「よもや」で、ひょっとしたらそうなんじゃないかと思うようなことが「もしや」になります。
どちらも古い言葉なので現在では日常生活で使われることがあまりない表現ですが、言葉の意味は全く違うので注意しておきましょう。