この記事では、「雲泥の差」【うんでいのさ】と「天と地の差」【てんとちのさ】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「雲泥の差」とは?意味
2つのものを見比べたとき、その力や能力にあきらかな差があることを「雲泥の差」【うんでいのさ】といいます。
例としては、「犬と雷鳥の足の速さは雲泥の差がある」というように、違う種の生き物の足の速さはどう見ても違いがあることを表すわけです。
また、小さな手の子供と大きな手で腕力がある大人とでは「握力に雲泥の差がある」と例えることもあります。
語源の由来は、天に浮かぶ雲と地の泥の大きな違いを表す言葉です。
「天と地の差」とは?意味
空と地面ほど違いがあることを「天と地の差」【てんとちのさ】といいます。
雨を降らし、太陽の光で作物を成長させ、風を吹かせて洗濯物を乾かせる天と、作物を地の中で育てたり、鉱物がとれて人々の暮らしを豊かにする地とはまるで違う役目を担う2つのものを取り上げてはその歴然とした差に物事の違いを当てはめて比べるとき使うわけです。
「雲泥の差」と「天と地の差」の違い
「雲泥の差」と「天と地の差」の違いを、分かりやすく解説します。
太陽を遮り、雨を降らす「雲」と水を吸い、ねっとりした土になる「泥」の役目はまるで違うところに、力や能力、見た目を重ね合わせて比較するのが「雲泥の差」です。
どう見てもあきらかに実力や才能に違いがある2つのものを比べて、トップと一番下の者とはあきらかに学力が違うと表します。
もう一方の「天と地の差」は、高い所にある「天」と、一番低い「地」を比べるとその差は大きく開いていることが分かります。
このことから、大きさや高さなどがあきらかに違うときの差について表すわけです。
「雲泥の差」の例文
・『姉妹ではあるが、二人の考え方には雲泥の差がある』
・『本場の味と海外にある怪しい店との味には雲泥の差がある』
「天と地の差」の例文
・『このお店は、チップを渡すだけでサービスに天と地の差がある』
・『自分のやる気により、天と地の差があるほど結果に大きな違いが出る』
まとめ
似ているようで少し意味と使い方に違いが出てくる言葉を2つご紹介しました。
自分なりに使い方を考えて、どのくらいの差があるかを言い表してみるといいでしょう。