この記事では、「童話」【どうわ】と「昔話」【むかしばなし】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「童話」とは?意味
子供を対象とした話を「童話」【どうわ】といいます。
「わらし」とも読む童は子供を指す言葉であり、とくに、幼稚園生や小学校低学年向けの話が多い傾向が見られるのです。
有名なところでは、イソップやグリム童話であり、海外で生まれたものが人気を集めた話が日本に入ってきました。
日本には大正時代に海外から入ってきて、多くの子供が読む話を「童話」と呼ぶのが一般的です。
この時代、メルヘンと呼ぶドイツ語を「童話」と訳したことが言葉の由来になっています。
「昔話」とは?意味
日本では、古くから語り継がれている話を「昔話」【むかしばなし】といいます。
この「昔話」の作者はほとんどが不明であるため、誰がいつ書いたかが分かっていません。
しかし、多くの人が一度は耳にしたことがある話しばかりであり、とても印象に残りやすい内容となっているのが特徴的です。
また、「昔話」だからといって、必ず子供が対象になるものばかりではなく、大人も読み聞きして楽しめる「昔話」がいろいろあります。
多くが実話を元にしていて、出てくるものを動物に例えていて話を魅力的に読み聞かせるわけです。
中には神話や伝説を元にした空想的な物語が出ています。
「童話」と「昔話」の違い
「童話」と「昔話」の違いを、分かりやすく解説します。
子供を楽しませるために創り上げた話を「童話」といい、神話や伝説を分かりやすくしたうえで幼い子でも読みやすくした読み物です。
ときに、おとぎ話を子供が読んで魅了されるよう変えたうえで、挿絵を取り込んで作った本は世界各地の子供に大変人気があります。
もう一方の「昔話」は、本当に村で起きた悪いことを語って聞かせたり、奇跡のような出来事を魅力的に伝えて興味を持ってもらうものです。
「むかしむかし」というお決まりの台詞から始まり、子供の好奇心を掴むように表情をつけたり、演技しながら読み聞かせることもあります。
まとめ
子供向けに作られたのが「童話」であり、ほとんど作者が分かっているものが多いですが、「昔話」は作者が不明なものばかりですが、実話を元にした話が大半であると覚えておくといいでしょう。