「禁断」と「禁止」の違いとは?分かりやすく解釈

「禁断」と「禁止」の違いとは?違い

ここでは、「禁断」【きんだん】と「禁止」【きんし】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「禁断」とは?意味

厳しく言葉や行動を禁止することを「禁断」【きんだん】といいます。

人が今からやることに対して「それはやってはいけない」と、前もって忠告しておくことで、悪いことが起きないようにするわけです。

また、結婚している人と不倫したとき恋愛してはいけないと注意したり、恋人がいるというのに浮気している人の裏切りを「禁断の恋」といって、それは世間的にやってはいけないと忠告するとき使います。


「禁止」とは?意味

人の言動を食い止めさせるために使うのが「禁止」【きんし】です。

そこは人の土地であるため、立ち入ってはいけないと注意を促したり、食中毒が起きると大変なので、家から容器を持ってきて惣菜を入れることは駄目と伝えて、前もって忠告してやめさせます。

また、芸能人が所属する事務所が無断で俳優が演技した姿をカメラで映すことは「禁止する」とファンに伝えて、都合が悪いことをされると困る気持ちを強調して忠告してやめさせるわけです。


「禁断」と「禁止」の違い

「禁断」「禁止」の違いを、分かりやすく解説します。

一部の人が見ることで害を与えると思うものを「禁断の○○」といって、見てはならないと注意をうながします。

性表現がある本だったり、法律的にひっかかる不倫を取り上げるときは「禁断の恋」と伝えて、本来であればあってはならないことを取り上げていることを伝えるわけです。

もう一方の「禁止」は、法律で規制されている事柄であったり、身に危険なことが起こるといけないので入ってはいけない、使えないと注意するときに使います。

「禁断」の例文

・『彼は不倫という禁断の恋に走り、家庭崩壊を招いた』
・『禁断の果実を食べてしまったばかりに、彼女は恋人と破局した』

「禁止」の例文

・『この土地は、愛媛の不動産会社の持ち物になったため立ち入り禁止にする』
・『引火の危険性を考えて、ここでの花火は禁止する』

まとめ

どちらも手を出してはいけないという意味合いで使われている言葉ですが、状況によってどちらを使えばより相手に強く強調して忠告できるかを考えて使い分けてみるといいでしょう。

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