「琴」と「箏」の違いとは?分かりやすく解釈

「琴」と「箏」の違いとは?違い

この記事では、「琴」「箏」の違いを分かりやすく説明していきます。

「琴」とは?

「琴」は、柱という音程を調整する仕組みがなく、自分の指のみで音程を調整する弦楽器になります。

ただ、「琴」の中には、柱という音程を調整する機構があるものも実は存在しているので、「琴」という楽器のすべてが柱がないというわけではないです。

逆に音程を調整する機構があるほうを「箏」と呼んでいたのですが、「箏」が現在では常用漢字にないので、「箏」「琴」という漢字で通用するという風になりました。


「箏」とは?

「箏」は、奈良時代に中国から伝わった弦楽器で、柱という音程を調整する機構があり、この機構をスライドさせることで音の高さを決めることが可能な楽器になります。

なお、こちらの「箏」が流派のある習い事としてよく見かける楽器で、音程の調整機構がある弦楽器となります。


「琴」と「箏」の違い

両者の違いは、音程を調整する機構があるか、無いかのほか中国から伝わった楽器として定着したかいないかという違いがあります。

「琴」は、実は中国で流行した楽器で日本には伝わっておらず、音程調整機構が付いた「箏」側が日本に伝わりました。

そのうえで、「箏」はもう常用漢字から外れたので、同じ「琴」という漢字で「箏」のことを意味するようになってしまいました。

「琴」の例文

・『琴を弾く』

「箏」の例文

・『箏の修理を行う』

まとめ

「琴」については、弦楽器になり、こちらは中国で考え出された楽器で音程を調整する仕組みがないです。

そして、中国から日本に伝えられた「箏」は、音程調整機構があり、柱というものをスライドさせ音程を調整します。

なお、現在では、「箏」という漢字が常用漢字から外れたので、「琴」という文字で「箏」という楽器を意味するようになったので、両者は音程調整機構があるかどうかをきちんと見ていないと、どっちの弦楽器だとなるので注意しましょう。

違い
違い比較辞典