この記事では、「無様」【ぶざま】と「不恰好」【ぶかっこう】の意味や使い方を分かりやすく説明していきます。
「無様」とは?意味
目を覆いたくなるほど人の動作や状態が愚かでみっともないと感じるさまを「無様」【ぶざま】といいます。
目の前に大きな水溜りがあったとき、自分は飛び越えられると豪語した後、見事に落ちて全身が泥だらけになった姿を見て情けないと思い、見ていられないと思うとき「無様だ」とあきられる気持ちを表すわけです。
また、部下が仕事できないと散々怒っていた部長にやらせたとき、まったく無能でその滑稽なさまに周囲があざ笑うといった意味合いを込めて使います。
「不恰好」とは?意味
人が見せる動作が格好悪いとか、様子がみっともないと思うさまを「不恰好」【ぶかっこう】といいます。
椅子に座れば背中が丸々は、お尻が座面からずれて格好悪い姿勢で座っている人のさまは実にひどく、「不恰好」です。
わざとやっているのか、頭が悪いようにも見えて情けなさを感じてしまう姿に、見る人の方が恥ずかしくなってしまいます。
体裁が悪いと思う人は、このような大人を見ては謙遜し、距離をおき、関わらないようにしようと思うのです。
「無様」と「不恰好」の違い
「無様」と「不恰好」の違いを、分かりやすく解説します。
豪語しておいて、まったくできなかった人の姿を見たとき、そのみっともない姿をあざ笑う気持ちを表すのが「無様」です。
もう一方の「不恰好」は、その人が見せる姿や態度が恥ずかしいと思うそのさまを指す言葉であり、大人として恥ずかしいと感じる服装して人前に出るとき馬鹿にする意味で使います。
また、地方訛りがひどかったり、いつまでも自分の悪いところを見直さずにいる人を揶揄するとき「不恰好な人」と罵るわけです。
「無様」の例文
・『酔った上司が、ホームの椅子で仰向けに寝る姿が無様で見ていられない』
・『格好いいところを見せると豪語した先輩が一点も入れられない姿が無様だった』
「不恰好」の例文
・『穴だらけのジーンズを穿いていきがる兄の姿が不恰好で笑ってしまう』
・『田舎から遊びに来た妹の化粧の仕方が不恰好で一緒にいて恥ずかしくなる』
まとめ
どちらも目に余るほどみっともないという意味がありますが、微妙な違いがありますので、自分なりに相手の状況に合わせて使い分けてみるといいでしょう。