この記事では、「電信柱」【でんしんばしら】と「電柱」【でんちゅう】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「電信柱」とは?意味
各家庭で電話がかけられるようにするため、通信会社が電線を渡すために立てる柱を「電信柱」【でんしんばしら】といいます。
電話をかけて会話ができるよう声を送るための送電と配電を安全に設置し、定期的に点検して安全に使えるようメンテナンスしています。
インターネット環境を提供するための光ケーブルを張るため、住宅街には多くの「電信柱」が立てられ、柱には通信線を家に繋げる役目があるわけです。
この柱は細く、高さは一戸建てのちょうど2階ほどの高さに作られていて、プレートには通信会社名が書かれています。
「電柱」とは?意味
送電や配電するため電力会社が柱を配置して管理するのが「電柱」【でんちゅう】といいます。
他にも電話線を通したり、電車を動かすための架線を張るとき必要になる柱を「電柱」と呼んでいます。
この柱には配電線から電気が逆流して柱に流れないようにするための「がいし」があったり、雷が落ちたときも安心の高圧カットアウト、柱上変圧器【ちゅうじょうへんあつき】という電圧を下げる設備がいろいろ取り付けてあるのが特徴的です。
プレートが固定されていて、ここには柱の所有者である電力会社名が書かれていますので、問い合わせるときの参考にできるでしょう。
この柱を敷地内に立てたいと電力会社から申し出があれば電柱敷地料が受け取れますが、地域によって敷地料の支払う額や回数が変わってきます。
「電信柱」と「電柱」の違い
ここでは「電信柱」と「電柱」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも線を配電するための柱ですが、「電信柱」は東京電力や関西電力といった電力会社が所有して管理しているものです。
各家庭に光ケーブルを通してインターネットを楽しめるようにしたり、電話回線を家に通して電話ができるようにするため、通信会社であるNTTが所有しているという違いがあります。
もう一方の「電柱」は、電力会社が配電や送電するために立てたものであり、電話線などの通信用ケーブルを通信会社が支持するために立てた柱というところが違う点です。
また、電圧を下げる灰色のバケツの形をした変圧器は「電柱」にしか取り付いていません。
まとめ
住宅地や商店街などいろいろな場所に立っている2つの柱はそれぞれ所有者が違ったり、取り付けられている設備に違いがありますので、自分で見て調べてみるといいでしょう。