この記事では、「実感」と「痛感」の意味と、違いを分かりやすく説明していきます。
「実感」とは?
「じっかん」と読み、実際にものごとに接したときに感じることを指します。
また、実際に体験していない時でも、実物に接している時のように、感じることに対して使うこともあります。
「実感」の使い方
「実感が湧く」などと使います。
感じるという意味が入っているので、「実感を感じる」などと使うと、しつこくなるので注意が必要です。
また、「実感のこもった」などということもあります。
「痛感」とは?
「つうかん」と読み、その字の通りに痛いほど感じるという意味になります。
身にしみて感じることを指します。
「痛感」の使い方
「痛感した」「痛感する」などと使います。
「実感」と「痛感」の違い
「実感」は、実際に接する時のように感じること、実際に接したときに感じることという意味があります。
それに対し、「痛感」は、強く感じること、痛いほど感じることという意味があります。
違いは、感じていることが、どのような種類なのかというところです。
例えば、富士山に登る予定を立てて、事前にイメージをふくらませていたとします。
その後、実際に5合目から登り始め、富士山を見上げた時に「実感」が湧きます。
それから、9合目まで登ったときに、なかなか登頂できず、高さや厳しさを「痛感」します。
そのような違いがあります。
「実感」の例文
・『昨日、婚姻届を出してきたけれど、まだ夫婦になった実感が湧かない』
・『母が亡くなってから一年経ちましたが、実感が湧きません』
・『ものごころついたときから、わたしには生きている実感など無かった』
「痛感」の例文
・『わたしのせいでプロジェクトが失敗に終わり、責任を痛感しています』
・『借金で首が回らなくなり、お金の大切さを痛感しました』
まとめ
この二つの言葉は、どちらも感じていることを指す言葉です。
言葉の意味を知って、使い分けてください。