この記事では、「亜種」と「近縁」の違いを分かりやすく説明していきます。
「亜種」とは?
亜種は、あしゅという読み方をする言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、生物学で生物分類上の基本単位のその下位単位を表す語である亜の文字に、生物分類の基準単位やたね等の意味の種の文字を加える事で完成した言葉となっています。
以上の事から亜種は、種の下に設けられる生物分類学上の単位の一種です。
「亜種」の言葉の使い方
亜種は、生物分類学で単位の一つとして使われています。
同種に分類されながらも、異なる性質を持つ生物がいる際には、この亜種という言葉を使用して表現したりするのです。
「近縁」とは?
近縁とは、きんえんという読み方をすべき言葉となっています。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、そのものと似ているやちかいといった意味を持っている近の漢字に、けつえん的な繋がりや関わり合いといった意味を所有する縁の漢字を付け足す事で成立した言葉です。
だからこそ近縁は、生物の分類上近い関係にある事や、近い血縁といった意味を示します。
「近縁」の言葉の使い方
近縁は、生物を分類する上で近い関係があるものの、違う生物であると分類されるものという意味で用いられる言葉です。
具体的には共通の遺伝子を持っていて近い部分があるものの、別の遺伝子も持っているため、違う生物に分類されるものを表現する際に、この近縁が使用されています。
「亜種」と「近縁」の違い
亜種と近縁の文字表記を並べれば、使われている漢字も読み方も全然違う言葉同士であると直ぐに気付く事が可能です。
所がどちらも生物を分類する際に使用されるので、ごっちゃになる人もいます。
ただし亜種は、同じ種ではあるものの、異なる性質を持った生物を表す言葉です。
一方の近縁は、同じ遺伝子を持っていて近い所があるが、別の遺伝子も持っているので、違う生物として分類されものを示します。
まとめ
2つの言葉は、用いられている文字も読み方も全然違っているのです。
ですが互いに生物を分類する際に駆使される言葉である点が、ややこしかったりします。
もっとも亜種は、同種でありながらも違う性質を持ち合わせた生物に使用される言葉です。
対する近縁は、同じ遺伝子を持っているが故に近い部分もあるものの、違う遺伝子もあるため、別種に分類される生物に用いられます。