この記事では、「ワクチン」と「予防接種」の違いについて紹介します。
ワクチンとは?
ワクチンとは、感染症を予防するために用いられる医薬品のことをいいます。
感染症の原因となるウイルスや細菌を無毒化したり、弱毒化して安全な状態に加工したものです。
生きている病原体の毒性を弱めたものを生ワクチンといい、病原体の感染力や毒性をなくしたものは不活化ワクチンといいます。
また、ウイルスや細菌そのものを使わないワクチンも開発されています。
生ワクチンには、麻しんや風しん、BCG、おたふくかぜ等があります。
不活化ワクチンには、百日咳や日本脳炎、インフルエンザ等があります。
新型コロナウイルスのワクチンには、mRNAワクチンやウイルスベクターワクチンといったタイプがあります。
ワクチンを接種することで、体に免疫をつけ感染症にかかりにくくしたりかかっても重症化しにくくしたりすることができます。
ただし、全ての感染症に対してワクチンが作れるわけではなく、ワクチンによって防げる病気は限られています。
予防接種とは?
予防接種とは、感染症に対して免疫をつけるためにワクチンを接種することをいいます。
予防接種は、天然痘を防ぐために18世紀に誕生しました。
天然痘は強い感染力があり、致死率が高いとして恐れられていた病気です。
そこで、天然痘患者の膿を健康な人に注射し、軽く発症させて免疫を得ようとしたのが予防接種の始まりです。
現在、様々な感染症に対する予防接種が行われていますが、市区町村が主体となって行う定期接種と希望者が任意で行う任意接種があります。
新型コロナウイルスの予防接種は、予防接種制度において緊急の必要性がある場合に実施される臨時予防接種に該当します。
ワクチンと予防接種の違い
ワクチンは、予防接種に用いられる医薬品のことをいいます。
ワクチンを接種することが予防接種になります。
まとめ
ワクチンを接種することが予防接種です。