この記事では、「役不足」と「力不足」の違いを分かりやすく説明していきます。
「役不足」とは?
「役不足」は「やくぶそく」と読みます。
「役不足」は、「俳優などが割り当てられた役に不満を抱くこと」という意味があります。
また「役不足」には「力量に比べて、役目が不相応に軽いこと。
また、その様子」という意味があります。
例えば、優秀な社員を責任の軽い役職に就けた場合、「彼にこの役職は、役不足だろう」などという文章にできます。
ただし、最近は「役不足」の意味が変化していて、「本人の力量に対して、役目が重すぎること」という意味で使われることが多くなっています。
例えば、仕事ができない人にプロジェクトリーダーを任せなければならない場合、「プロジェクトリーダーをするのに、彼は役不足だ」などという文章になります。
「力不足」とは?
「力不足」は「ちからぶそく」と読みます。
「力不足」には、「与えられた役目を果たすだけの力量がないこと」という意味があります。
例えば、国の代表として戦った選手が世界大会で負けた時、「私の力不足で、負けてしまった」などと表現することがあります。
「役不足」と「力不足」の違い
「役不足」と「力不足」の違いを、分かりやすく解説します。
「役不足」と「力不足」は、「力不足が持つ」「与えられた役目を果たすだけの力量がないこと」という共通の意味があります。
これは、「役不足」がもつ、「力量に比べて、役目が不相応に軽いこと」という意味が、いつしか「力不足」と混同されて、「本人の力量に対して、役目が重すぎること」という意味を持つようになったためです。
そのため、区別しにくくなりましたが、本来「役不足」には「役目が力量に比べて軽いこと」という意味があり、「力不足」は、「役目を果たす力量がない」という意味があるという違いがあります。
まとめ
「役不足」と「力不足」の違いについて見てきました。
2つの言葉は、共通の意味を持つようになったため、区別しにくくなっています。
しかし、本来の意味としては「役不足」は「役目が力量に比べて軽いこと」という意味があり、「力不足」には、「役目を果たす力量がない」という意味があると覚えておきましょう。