「鞍替え」と「裏切り」どのような意味の違いで使い分けられているのでしょうか。
今回は、「鞍替え」と「裏切り」の違いを解説します。
「鞍替え」とは?
「鞍替え」とは、「活躍の場を変えること」を意味する言葉です。
「鞍替え」の使い方
所属先や仕事などを現在のものから別のものへと変更することを意味します。
もとは乗馬で使う鞍を載せ替えることに由来する言葉で今乗っている馬から別の馬に鞍を載せ替えて乗馬を変更することを表しますが、現在は「頼る相手や活動の場などを変えて新しい活躍の場に移ること」という意味で使われる言葉です。
活躍の場を移るだけなのでネガティブな意味合いは含みません。
「裏切り」とは?
「裏切り」とは、「約束や信頼を破り不利益を与えること」を意味する言葉です。
「裏切り」の使い方
生まれた信頼関係に背く行為を指す言葉で、端的には信頼で結ばれている相手に対し期待に背く行動をとることを指します。
相手の信頼を踏みにじる行為であり怒りを買うのはもちろんその他の人からの信頼も失ってしまう人として恥ずべき振る舞いです。
「鞍替え」と「裏切り」の違い
「鞍替え」と「裏切り」はどちらも現在の状態から別の状態への変化を表す言葉です。
「鞍替え」と「裏切り」の違いは「信頼」です。
「鞍替え」は活躍の場を移すことを意味する言葉で話し合いで納得して変更したり合意のもとで移籍したりなど信頼関係が継続したまま変化するケースも含まれます。
「裏切り」は相手に不利益を与える変化であり信頼は崩れてしまいます。
単なる状況の変化を指すのが「鞍替え」、信頼を破り不利益を与えるのが「裏切り」という違いで区別されます。
「鞍替え」の例文
・『参議院から衆議院に鞍替えして出馬する』
・『賛成派から反対派に鞍替えした』
「裏切り」の例文
・『腹心の部下の裏切りにショックを受ける』
・『裏切り者は絶対に許さない』
まとめ
変化を表す言葉でも「鞍替え」と「裏切り」ではまるで意味が違います。
それぞれのの言葉の意味を正しく理解して使い分けてください。