「典型的」と「代表的」の違いとは?分かりやすく解釈

「典型的」と「代表的」の違いとは?専門用語・業界用語

この記事では、「典型的」【てんけいてき】と「代表的」【だいひょうてき】の意味や使い方を分かりやすく説明していきます。

「典型的」とは?意味

たいして周囲の者と極端に変わったところもなく、一般的な考え方や行動する人は普通であるという意味で使われるのが「典型的」【てんけいてき】です。

このことから、ある種のものの形や色などの特徴が型通りで独断変わったところはないといった場面で使われています。

変わったところがないからこそ人の手本になるのです。


「代表的」とは?意味

いくつもある中から一番優れていて手本になるものを「代表的」【だいひょうてき】と言います。

グループの中で最も優れた性質を持ち、使える資格まで持ち合わせる者を指す言葉であり、一番年上であったり、指示を出して社員をまとめる位置にいる監督、部長などがこれに当たります。

全体的に頼りになり、信頼感がある者はまさに「代表的」であり、尊敬の念を持って多くの人が従い、ついて行くわけです。


「典型的」と「代表的」の違い

同じ種類の中でもとくに模範になるものを取り上げたものを「典型的」と言い、このようであれば問題なく、無難であると人に伝えます。

「典型的な発想」といかにその考えは悪くなく、取り入れても悪くないと思う人の考えを表せるでしょう。

もう一方の「代表的」は、複数いるなかでも代表するのに最適なものや、人を取り上げるとき使われています。

「代表的な日本人」と表してみたり、さまざまなものの中でも人に勧められるほど良ければ「代表的な例」と言うわけです。

「典型的」の例文

・『長時間労働は当たり前、社員を尊重しない会社は典型的なブラック企業だ』
・『旅行で日本に来た外国人は、兄の容姿を見て典型的な日本人だと言う』

「代表的」の例文

・『彼女は代表的な日本の歌手であり、多くの人を歌で魅了する』
・『代表的な日本の田園風景を撮る写真家の活動が注目される』

まとめ

とくに変わったところもなく、いたって普通であると思うとき使う言葉か、その団体に所属する者の中でも代表になる人を例えるとき使うか相手によって選んでみるといいでしょう。