「パニエ」と「ペチコート」はどちらもスカートの下に着用する衣類ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「パニエ」と「ペチコート」の違いを解説します。
「パニエ」とは?
「パニエ」とは、「ドレスやスカートに膨らみをもたせるために下に着用する衣類」です。
「パニエ」の使い方
裾が広がっている方が美しく見えるデザインのスカートを着用するときに使う衣類で、そのまま着用するときれいに広がらないスカートを下から支えることで膨らみをもたせ美しく裾を広げる効果を発揮します。
見た目を整えるためのファッションアイテムであり衣類としての機能性は皆無です。
18世紀のヨーロッパで美しいドレスを女性達が競い合った時に作られたのが始まりだとされています。
当時の「パニエ」は木や針金などを使った型枠に近いものでしたが、現在のものは布地そのものの膨らみを利用して作られています。
「ペチコート」とは?
「ペチコート」とは、「スカートの下に着用するアンダーウェア」です。
「ペチコート」の使い方
裾の広い長めのスカートの下に着用する衣類で、生地の滑りを良くしたりシルエットを整えたりする目的で使用されます。
アンダーウェアなので人に見せるためのものではなく機能性重視で作られます。
「パニエ」と「ペチコート」の違い
スカートを膨らませて裾をきれいに広げるために着用するのが「パニエ」、肌触りやシルエットを良くするために着用するのが「ペチコート」です。
「パニエ」はスカートにボリュームをもたせるためのものですが「ペチコート」はシルエットを整えることはあっても膨らませるためのものではありません。
「パニエ」の例文
・『パニエでスカートにボリュームを出す』
「ペチコート」の例文
・『スカートが透けないようにペチコートを着用する』
まとめ
同じスカートの下に着用する衣類でも「パニエ」と「ペチコート」は役割が異なります。
それぞれの使い方を知って区別してください。