この記事では、「ナウマンゾウ」と「マンモス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ナウマンゾウ」とは?
「ナウマンゾウ」とは、およそ1万5000年前ほどまで生息していた、ゾウ目ゾウ科に属していたゾウの1種です。
肩高2. 5メートルから3メートル程と少し小型で、寒冷期に対応するため体毛で覆われていたと考えられています。
門歯と呼ばれる牙が発達していて、長いもので、2. 5メートル程のにもなったそうです。
主に、日本列島、朝鮮半島、中国で生息していたとされています。
「マンモス」とは?
「マンモス」とは、哺乳綱長鼻目ゾウ科マンモス属に属している種類の総称です。
見た目はゾウに酷似していますが、ゾウは類縁で直属の祖先ではありません。
約1万年前ほどまで生息していた種であり、現在は絶滅しています。
ユーラシア大陸や、アフリカ大陸、アメリカ大陸など世界に広く生息していました。
絶滅の理由として有力な説は、急激な気候変化に食べ物が不足し絶滅したと考えられています。
「ナウマンゾウ」と「マンモス」の違い
「ナウマンゾウ」と「マンモス」は見た目こそ似ていますが、属している種類が違います。
「ナウマンゾウ」は、ゾウ目ゾウ科に属しているのでゾウの1種ですが、「マンモス」は、マンモス属に属する種の総称であり、ゾウの類縁ですがゾウではありません。
生息していた地域にも違いがあり、「ナウマンゾウ」は主に日本列島を始めとする朝鮮半島、中国に生息していましたが、「マンモス」はヨーロッパやシベリア、アメリカなどに広く生息していました。
しかし北海道では、「ナウマンゾウ」と「マンモス」両方の化石が発見されており、両者が共存していた可能性があるそうです。
まとめ
「ナウマンゾウ」と「マンモス」は別の種類の動物です。
大きな体と体毛、そして牙など見た目は似ていますが、ゾウ科である「ナウマンゾウ」とマンモス属である「マンモス」は、遠い親戚のようなものだと言えます。
生息していた時期も重なっている部分があり、見分けがつきにくい2種ですが、このような違いがあることを覚えておくとよいでしょう。