風景や物の形でなどを描いたものを指す言葉として「絵画」と「絵」があります。
この二つはどのような違いで使い分けられるでしょうか。
今回は、「絵画」と「絵」の違いを解説します。
「絵画」とは?
「絵画」とは、「画材を用いて創作された作品」を意味する言葉です。
「絵画」の使い方
絵を描くために使う専用の道具を「画材」といいます。
絵の具や色鉛筆といった描くために使用するものから画用紙やキャンパスなど描くための土台として使われるものまで描く目的にのみ使われる道具の総称です。
「絵画」とはそのような画材を用いて創作された作品を指します。
実用的な目的ではなく描いて作りあげることを目的に完成された芸術作品を指す言葉です。
「絵」とは?
「絵」とは、「平面に描かれた形」を意味する言葉です。
「絵」の使い方
二次元に描かれたものを指す総称で目で見たものや実際に存在するものをそのまま写し取ったものだけでなく心の中にある心象風景や抽象的なイメージなどを描いたものも含みます。
平面に描かれたものの総称であり分かりやすく説明するために描かれたものなど実用的なものも「絵」の一種です。
使用する道具や描き方などに規定はありません。
「絵画」と「絵」の違い
描くことを目的に画材を使って創作された作品が「絵画」、平面に描かれたものが「絵」という違いで区別されます。
「絵」は描かれたものの総称なので「絵画」も「絵」に含まれます。
創作物として描かれた「絵」が「絵画」であり必要に迫られて描いたものや作品として仕上げられてないものは「絵画」ではありません。
「絵画」の例文
・『美術館で絵画を鑑賞する』
・『絵画コンクールに作品を出品する』
「絵」の例文
・『伝えにくいので絵を書いて説明する』
・『暇な時は絵を書いている』
まとめ
「絵画」と「絵」は作品性や芸術性の違いで区別されています。
制作過程や使用している道具によって使い分けられることもあるのでそれぞれの正しい意味を知っておきましょう。