この記事では、「ケープ」と「マント」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ケープ」とは?
「ケープ」は顔のほか肩から腕までをまとう袖なしの外衣のことです。
ちなみに、「ケープ」は、素材については合成繊維だったり糸素材で構成されたものを「ケープ」というので、通常の衣服と変わらない素材でも、「方から腕までをまとう袖なしの外衣であれば「ケープ」になります。
なお「ケープ」の役割はファッション性と、直射日光を遮るという目的がありつつ、昔は女性は人前で肌を露出してはならないという決まりから肌を見せないという役割もあります。
「マント」とは?
「マント」は、体を覆う部分が長く、肩から足という地面につきそうなくらい長い外套のことです。
「マント」の特徴はその長さにあり、長さを生かすことで防寒具として使用するのが「マント」になります。
なお、王族が身に着けている「マント」は防寒ではなく、単なるファッションで身に着けている物もあります。
つまり、防寒用のマントは全身を蔽いますが、装飾用のマントは全身を蔽わず、衣服に後付けする形で装飾品のように身に着けるので、防寒機能は皆無で単に貴族が目立つために身に着ける装飾品にしかすぎないです。
「ケープ」と「マント」の違い
両者の違いは衣服であると仮定した場合、「ケープ」は、紫外線から身を守る衣服ですが、「マント」は防寒具で長さもかなり長いという違いがあります。
しかし、近年では、「ロングケープ」なる「マント」と同じものが登場したので両者の違いは微妙になりつつあります。
よって、現在では、「ケープ」は、紫外線対策用のコートの簡易版、「マント」は、装飾品で目立つための装飾品の一つで防寒具というよりは、コスプレとかのおしゃれアイテムのようなものだという認識でもよいでしょう。
「ケープ」の例文
・『手織りのケープを作る』
「マント」の例文
・『防寒用のマントを羽織る』
まとめ
「ケープ」の役割はもともと女性は肌を露出してはならないという決まりから、顔までを隠すことで男性か女性かわからないようにするというものでした。
そして、「マント」は、防寒具で「ケープ」はとりあえず、肌を画してだれかわからなくすることに特化しているに対して、「マント」は逆に顔が分かり、誰かは分かるけど寒いから布切れをまとったというものです。
しかし、時代が流れてくると「ケープ」はファッションの一部になり、「ロングケープ」が登場すると、防寒具の「マント」は、単なるおしゃれアイテムになったのです。
だから、現在では、「マント」は、コスプレ衣装の一部でどちらかというと防寒機能が一切皆無の衣服に後付けする装飾品になります。