「ジェラシー」と「エンヴィー」はどちらも人を羨む気持ちを表す言葉ですが、具体的にどのような意味の違いがあるのでしょうか。
今回は、「ジェラシー」と「エンヴィー」の違いを解説します。
「ジェラシー」とは?
「ジェラシー」とは、「自分が望んでいるもの他人が手に入れているのを見た時に抱くよこしまな羨み」です。
「ジェラシー」の使い方
他人に対して抱く羨ましいという気持ちのうち恵まれているものに対して抱く良くない羨みが「ジェラシー」です。
他人が恵まれているのに自分は恵まれていないという劣等感や不平等感から生まれる気持ちで、満たされているものに対して満たされていない者が向ける憎悪や妬みの感情を表します。
「エンヴィー」とは?
「エンヴィー」とは、「理想的なものに対して抱くそうありたいと望む気持ち」です。
「エンヴィー」の使い方
満たされているものや素晴らしいものなど自分にとって理想に近いものに対して抱く「自分もそうなりたいと憧れる気持ち」が「エンヴィー」です。
日本語だと「羨望」という表現がふさわしく、対象を羨ましいと思うと同時に自分もそのようになりたいと前向きに憧れる心理を意味します。
「ジェラシー」と「エンヴィー」の違い
「ジェラシー」と「エンヴィー」はどちらも優れたものや恵まれているものに対して抱く「うらやましい」という気持ちを表します。
「ジェラシー」が対象を憎悪する嫉妬心を意味するのに対し、「エンヴィー」は対象を尊敬する羨望を意味するという違いがあります。
相手の失敗を願うのが「ジェラシー」、自分の成功を願うのが「エンヴィー」という違いでも区別可能です。
「ジェラシー」の例文
・『彼女ができた友人に対してジェラシーを抑えられない』
「エンヴィー」の例文
・『エンヴィーを行動の原動力にする』
まとめ
同じ人を羨む気持ちでも「ジェラシー」と「エンヴィー」では全く意味合いが異なります。
羨む気持ちがどのような形になるのかはその人次第です。
できるだけ前向きな形になるように、相手を引きずり降ろすのではなく自分を高める力に変えることが大切です。
