この記事では、「若しくは」と「又は」の違いを分かりやすく説明していきます。
「若しくは」とは?
「若しくは」は、どちらかを選ぶ場合の接続語です。
つまり、「AもしくはB」という具合にどちらかを選べという場合に使用する接続語がこの言葉で、どっちかしか選ぶことができません。
そのうえで、「若しくは」は、選択する物のグループが同じでないといけません。
たとえば、フルーツというグループであると仮定した場合、「リンゴ若しくはナシ」という具合に同じ果物というグループである必要があり、「リンゴ若しくは、大根」は、成立しないのです。
「又は」とは?
「又は」は、接続語で、相手に対して選択を与える際、3つ目の選択権を与える言葉です。
「若しくは」は、2つのうちどちらかですが、ここに、「又は」を付け加えると「3つ目」の選択権が現れます。
例をあげますと「AもしくはBまたはC」とすれば、3つ目の選択権があると印象付けます。
なお「又は」は、第3の選択肢が、「若しくは」のように同じグループである必要はありません。
なので、「リンゴ又はキャベツ」という具合にフルーツと野菜という分類に分けることが許され、両者は同じグループに属するものである必要性はありません。
「若しくは」と「又は」の違い
両者の違いは、選択を意味する幅が異なります。
「若しくは」は、同じグループでAかBどっちかになりますが、「又は」は、AからBの選択権があると仮定した場合、見当違いのグループであるCという選択肢を付け加えることができるのがこのワードで、「又は」は、相手方に対して後付けで選択権を付与することができるという違いがあります。
「若しくは」の例文
・『こちらの商品については、こちらのカタログの中か、若しくははあちらの商品ケースから選んで注文をしてください』
「又は」の例文
・『AもしくはBまたは、Cという選択が可能です』
まとめ
「若しくは」というのは、選択において同列であり、選択権を相手に与える場合、どっちかしかないという場合に使用する接続語です。
一方、「又は」は、第3の選択権を与えるという意味になるので、選択の幅を広くする際に使用します。
しかも「又は」は、グループ化を行う必要が無いという利点があり、「若しくは」は、両者の関係がグループでないといけないんですが、「又は」は、見当違いに見える選択肢を「又は」と言ってのけて選択することが可能です。
例をあげますと、倒産する会社の選択肢について、「至近を借りて再度会社を運営する若しくは、そのまま倒産する又はあえて海外に会社を再設立する」という具合に全く見当違いでは?という選択を与えることが可能です。