この記事では、「エンパワメント」と「ストレングス」の違いについて紹介します。
エンパワメントとは?
エンパワメントとは、人が持っている能力を最大限に発揮できるように権限を与えたり援助したりすることをいいます。
英語の「empowerment」を日本語にしたもので、エンパワーメントと表記する場合もあります。
「empowerment」は、「力を与える」とか「権限を与える」といった意味を持つ言葉です。
ビジネスシーンや社会福祉などの分野でよく使われています。
エンパワメントにはは個人の能力を引き出すというだけにとどまらず、人の潜在能力を発揮できるような公平な社会を実現しようという概念が含まれます。
ストレングスとは?
ストレングスとは、その人が持っている強みや長所のことをいいます。
英語の「strength」を日本語にした言葉で、直訳すると「力」や「勢い」「勢力」となります。
本来はストレンクスと発音するのが正しいですが、日本ではストレングスと濁音が付いた表現にすることが多いです。
「strength」は抽象的な概念に対して用いられます。
近年、福祉業界で注目されている言葉です。
以前は病気や障害を持つ人に対してできないことに注目しがちでしたが、できることに注目してサポートしていこうというのがストレングスの考え方です。
エンパワメントとストレングスの違い
ストレングスがその人に元々備わっている能力であるのに対して、エンパワメントは外からの働きかけによって能力が開花することをいいます。
どちらも長所や強みを表す言葉であることは共通しています。
ストレングスはありのままの姿であり、外から影響を受けたわけではありません。
まとめ
エンパワメントとストレングスの違いは、外からの影響を受けたかどうかにあります。
外からの影響を受けて能力が開花するのがエンパワメントで、ストレングスは元々その人に備わっている能力のことをいいます。