いろいろな種類が入ったものを指す言葉として「アソート」と「バラエティ」がありますがどのような違いで使い分けられているんでしょうか。
今回は、「アソート」と「バラエティ」の違いを解説します。
「アソート」とは?
「アソート」とは、「いろいろな種類を混ぜ合わた」という意味の言葉です。
「アソート」の使い方
お菓子の詰め合わせパックなどでよく見かける「アソート」ですが、バックの中を確認するといろいろな種類のお菓子が詰め合わせになっています。
このようにひとつの種類ではなく複数の種類が混ぜこぜになって合わさっている状態が「アソート」です。
「アソート」の例としては中身のわからないおまけ付きお菓子があります。
箱をみるまで中身は分からないお菓子のおまけは一箱ごとにはずれやあたりの割合が決まっています。
一箱40個入りのうちにレアキャラが2個、人気キャラが10個というようにそれぞれの箱ごとに混ぜ合わされているおまけの割合が決まっています。
この混ぜ合わされている混合比率のことを「アソート」といいます。
本来の「アソート」は「分類した」という意味があり、混合比率を考えた上でそれぞれのまとまりごとに分類するところから「アソート」が「混ぜ合わせ」の意味で使われています。
「バラエティ」とは?
「バラエティ」とは、「多様性のある」という意味の言葉です。
「バラエティ」の使い方
種類が豊富でいろいろあることを表す言葉で特に変化が豊富なものに対して使います。
多様な味や種類が楽しめる商品のことをバラエティパックといい、これは「内容が豊富でよりどりみどりな詰め合わせ」という意味でつけられた名称です。
多様性を意味する言葉なので必ずしも種類が共通する必要はありません。
缶詰と食用油など口に入れる食品という共通点以外まったく別のものを組み合わせていても多様性があれば「バラエティ」です。
「アソート」と「バラエティ」の違い
どちらも詰め合わせの意味で使われる言葉ですが「アソート」がある程度共通点を持つものの中から選ばれた組み合わせであるのに対し、「バラエティ」は多様であればあまり共通点がなくても使われる言葉です。
具体的な決まりはありませんが「アソート」は組み合わせなので2、3種類の詰め合わせも含みますが、「バラエティ」は少なくとも5、6種類以上ないと多様であるとはいえずある程度種類が豊富な詰め合わせに対して使います。
「アソート」の例文
・『アソートクッキーを購入する』
・『このアソートは私の好みにぴったりだ』
・『レアキャラの割合が著しく低い極悪アソート』
「バラエティ」の例文
・『バラエティパックなのでいろいろな味が楽しめる』
・『バラエティギフトは缶詰、食用油、ふりかけ、出汁パックが詰め合わせになっている』
・『3種類しか入っていないのにバラエティを名乗るべきではない』
まとめ
「アソート」と「バラエティ」はとてもよく似た意味で使われますが言葉のニュアンスに大きな違いがあります。
微妙な意味の違いを意識してふさわしい言葉を使いましょう。