この記事では、「馬鈴薯」と「じゃがいも」の違いについて紹介します。
馬鈴薯とは?
馬鈴薯は「ばれいしょ」と読みます。
馬鈴薯はじゃがいものことで、全く違いはありません。
馬鈴薯という名前は中国から伝わったと考えられていますが、その由来ははっきりしていません。
江戸時代に小野蘭山という学者が命名したといわれています。
馬鈴薯も一般的に使われている言葉で、農林水産省など主に行政機関では、じゃがいもではなく馬鈴薯を使うことが多いです。
日本育種学会や日本作物学会、日本植物防疫協会などでも馬鈴薯という呼び名を使っています。
馬鈴薯の主な品種には、男爵薯やメークイン、キタアカリ、コナフブキ、ホッカイコガネ、インカのめざめ等があります。
よく知られているのは男爵薯やメークインです。
男爵薯はアイリッシュ・コブラ―という品種で、明治時代に川田龍吉男爵が北海道に持ち込んだことから男爵薯と呼ばれるようになったといいます。
ホクホクとした食感が特徴で、潰して使うコロッケやポテトサラダ、マッシュポテト等に向いています。
煮物にすると煮崩れしやすいです。
メークインは大正時代に日本に持ち込まれた品種で、煮崩れしにくいので煮込み料理に適しています。
じゃがいもとは?
じゃがいもはナス科に属する多年草で、馬鈴薯ともいいます。
世界の芋類の中でも最も多く生産されており、世界中で栽培されています。
主食としても食べることができ、煮込む・揚げる・焼く・蒸す・茹でるなど様々な調理法が用いられます。
日本でも和食や洋食、中華など幅広い料理に使われる食材です。
ポテトチップス等のスナック菓子の材料としても使われます。
じゃがいもが日本に伝来したのは16世紀で、オランダ人によってもたらされました。
その際、ジャガトラ(現ジャカルタ)を経由して日本に伝来したので、ジャガタライモという名になったといいます。
それが変化し、じゃがいもと呼ばれるようになったといわれています。
農林水産省などでは馬鈴薯といいますが、一般的にはじゃがいもを使うことが多いです。
園芸学会や日本植物学会などでもじゃがいもという呼び名が使われています。
じゃがいもの主な産地は北海道で、全国の生産量の8割近くを占めています。
馬鈴薯とじゃがいもの違い
馬鈴薯とじゃがいもは全く同じものなので、違いはありません。
ただし、馬鈴薯よりもじゃがいもの方が一般的に使われています。
ただし、馬鈴薯も使われることは多いので、名前を知っているという人も多いです。
農林水産省では、じゃがいもではなく馬鈴薯の名称を使っています。
馬鈴薯をじゃがいもの品種の一つと勘違いしている人もいますが、品種ではなくじゃがいもの別名です。
まとめ
馬鈴薯とじゃがいもは全く同じものになります。
違いはありませんが、じゃがいもの方が一般的に使われています。
ただし、農林水産省などの行政機関ではじゃがいもではなく馬鈴薯の方を使うことが多いです。