「生垣」と「垣根」の違いとは?分かりやすく解釈

「生垣」と「垣根」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「生垣」「垣根」の違いを分かりやすく説明していきます。

「生垣」とは?

「生垣」は、自宅の住居と他人の住居の境界線を作る際、人工物で境界線を作るのではなく、竹とか木を植えたりして境界線を作ることです。

この方法の利点は、人工物で境界線を作り上げた場合、ブロックで壁を作ったり金属で壁を作り遮蔽物とする「垣根」と異なり圧迫感がないという利点があり、自宅の周囲に動物だったり植物が生え緑の形成が可能という利点があります。

反面に虫が寄り付きますので、虫を主食とする動物も集まり、駆除対象の動物だったり虫が自宅に押し寄せるという問題もあります。


「垣根」とは?

「垣根」は、自宅の境界線を作るうえで、よりプライバシーを保護するための壁のことです。

この方法は、樹木を植えて境界線を作る方法よりはっきりと自分の自宅の敷地の領海を作ることができかつ、絶対に見えないプライバシー保護の壁を作ることができる点が利点です。

反面に壁を高くすればするほどプライバシーは守られますが、日光を遮断したり圧迫感が生まれるのが難題です。


「生垣」と「垣根」の違い

両者の違いは、人工物を設置して家の境界線を引くか、植物を植えて境界線を作り出すかになります。

植物を植えて境界線を形成するのが「生垣」でブロックなんかで塀という壁を作るのが「垣根」です。

両者ともに境界線を作り際には一長一短で、「生垣」は、植物を植えて境界線を作るのでいい加減な境界線ですが圧迫感は無く、緑豊かな庭が形成でき「垣根」は、プライバシーを保護する壁の形成が可能ですが、圧迫感があります。

「生垣」の例文

・『竹を植えて生垣を形成する』

「垣根」の例文

・『コンクリートブロックで垣根を形成したが地震で少し倒壊した』

まとめ

「生垣」は、なぜ竹が多いのかですが、竹は、まっすぐに生えていくことと生い茂ることから天然のプライバシーを保護する壁を作ることが可能なので人気のある植物になります。

しかも、竹は、食用のタケノコが取れますので自宅の周囲に植えておけばタケノコの収穫もできて人気なのです。

ただ「生垣」は、植物ですから、植物のお世話をしないといけない点、放っておくと他人の敷地内も侵食する点があり、よほど田舎でない限り「生垣」を目にすることはないでしょう。

一方、「垣根」は、ブロックなんかで境界を作って自分たちの敷地を主張しますので敷地の境界線は公平でかつ正確です。

だから、都会では壁という形で境界を作り出す「垣根」が一般的で、「生垣」は、よそ様の敷地内に植物が入り込んだり、よそ様の土地の植物の栄養を奪うということから争いになりやすく、都会で「生垣」を拝見することは本当に稀になります。

ただ、「生垣」については、現在では、木材の壁を形成しても「生垣」という扱いになり生きた植えられている植物である必要はなくなっていて、ただの木材の壁や竹を切り取って編んで作った壁でも「生垣」となります。