この記事では、「ガルバリウム鋼板」と「ガルスパン」の違いについて紹介します。
ガルバリウム鋼板とは?
ガルバリウム鋼板とは金属素材の一種で、金属の鋼板をアルミニウムと亜鉛、シリコンでめっきしてあるものをいいます。
様々な建材メーカーがガルバリウム鋼板を使った商品を販売しており、屋根材や外壁材などの建材として使われています。
ガルバリウム鋼板は1972年にアメリカのベスレヘム・スチールが開発しました。
日本では省略したガルバという呼び方をすることも多いです。
金属鋼板を亜鉛でめっきしたものがトタンで、ガルバリウム鋼板が登場するまでは建材として普及していました。
しかし、酸性雨などにさらされると腐食しやすかったためガルバリウム鋼板が開発されました。
ガルバリウム鋼板は耐久性が高く、酸性雨に強いという特徴があります。
また、金属を使った建材のデメリットは錆びやすいということがありますが、ガルバリウム鋼板は錆びにも強いのが特徴です。
全く錆びないわけではありませんが、トタンやアルミニウムといった金属素材に比べると大分錆びにくいといえます。
それから薄くて着色性も良いので、デザイン性に優れているというメリットもあります。
お洒落でスタイリッシュな雰囲気の建物にすることもできます。
ガルスパンとは?
ガルスパンとは、ガルバリウム鋼板にフッ素樹脂を塗布するなど加工している建材のことをいいます。
アイジー工業が販売している金属系サイディングになります。
アイジー工業は、金属系のサイディングでは国内でトップシェアを誇るメーカーです。
ガルバリウム鋼板を使うことで、錆に弱いという金属系サイディングのデメリットを克服しています。
ガルスパンはカラーバリエーションも豊富で、メタリックな質感からナチュラルテイストまで色々揃っています。
デザイン性にも優れており、スタイリッシュで洗練された建物にする際にも重宝します。
アイジー工業のガスルパンJFは、表面がガルバリウム鋼板で心材には断熱効果が高いポリイソシアヌレートフォームになっています。
耐久性に優れており、手入れをしなくても長持ちすると人気があります。
高機能ですが、その分他の建材に比べると価格は割高です。
ガルバリウム鋼板とガルスパンの違い
ガルバリウム鋼板は建材に使われる素材で、ガルスパンはガルバリウム鋼板を使った商品の名前です。
ガルスパンは、ガルバリウム鋼板を建材に加工したものをいいます。
ガルバリウム鋼板のみだと薄いので、断熱性や遮音性には劣るというデメリットがあります。
そこで電熱材と組み合わせてあるのがガルスパンで、ガルバリウム鋼板だけの時よりも断熱性や遮音性が大幅に向上しています。
まとめ
ガルバリウム鋼板とガルスパンの違いは、素材なのか商品名なのかにあります。
ガルバリウム鋼板は建材に使われる素材で、ガルスパンはガルバリウム鋼板を使った商品名になっています。