当記事では、「離職証明書」と「離職票」の違いを明確に説明していきます。
「離職証明書」とは?
離職証明書は、りしょくしょうめいしょという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、雇用関係が消えて職を離れる事を意味する離職の漢字に、ある事柄が真実であるという証明を行う文書という意味の証明書という漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ離職証明書は、従業員が退職する際に会社側がハローワークに提出する書類を表す言葉です。
「離職証明書」の言葉の使い方
離職証明書の正式名称は、雇用保険被保険者離職証明書であり、社員が退職した際に会社側が離職した事実を証明する目的でハローワークに提出する書面に対して使われる言葉となっています。
基本的に会社を退職した従業員が失業手当を受けるために必要であり、会社側は従業員が退職した翌日から10日以内に提出すべき書類となっているのです。
そのため会社側の視点で、この離職証明書が登場する事が多くなっています。
「離職票」とは?
離職票とは、りしょくひょうという読み方をする言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、職務や職業から離れるといった意味を持っている離職の文字に、官が発行する札や切符等の意味を所有している票の文字を加える事で完成した言葉となっています。
以上の点から離職票は、退職者が失業手当を受けるために必要な書類の1つで、退職した事を公的に証明する文書を示すのです。
「離職票」の言葉の使い方
離職票は正式には、雇用保険被保険者離職票と呼ばれるものであり、離職した事を証明するための文書という意味で用いられる言葉となっています。
離職票には会社の情報や雇用保険の加入期間、退職理由等が記載されており、その記載内容によって失業手当が受給出来るか否かや、受給期間が決定されるのです。
なので失業手当を受ける際に用いられる言葉であり、離職票自体は会社から受け取ってハローワークに提出します。
「離職証明書」と「離職票」の違い
2つの言葉の文字表記を見比べてみると、証明書と票という漢字の違いに気付く事が可能です。
所が最初の2文字は同じ離職という漢字であり、どちらも会社の退職に関連した書類を表す言葉という共通点もあります。
とはいえ漢字の違いから、表す意味合いにも違いが生じているのです。
まず離職証明書は、退職した従業員が離職票を受けるために会社側がハローワークに提出する書類を表します。
一方の離職票は、離職者が失業手当を受けるために必要な文書で、退職した会社側から送付されるものです。
まとめ
2つの言葉は、どちらも最初に離職という同一の漢字が用いられており、共に退職に関連した書類といった意味を持つ言葉同士となっています。
ただし3文字以降に漢字の違いがある事で、表現する意味にも相違点が生じているのです。
ちなみに離職証明書は、離職票を従業員に渡すために会社側がハローワークに提出する書類に対して使われる言葉となっています。
対する離職票は、離職した事を公的に証明する文書であり、離職者が失業手当を受ける際にハローワークに提出するものに対して、用いられる言葉です。