「みずほ銀行」と「みずほ信託銀行」の違いとは?分かりやすく解釈

「みずほ銀行」と「みずほ信託銀行」の違いビジネス・就職・転職

同じみずほフィナンシャルグループに所属する二つの銀行。

同じATMを使えたりと便利ですが、どこに差があるのでしょうか。

この記事では「みずほ銀行」「みずほ信託銀行」の違いを分かりやすく説明していきます。

「みずほ銀行」とは?

3大メガバンクの一つである「みずほ銀行」は、みずほフィナンシャルグループの都市銀行です。

2002年に第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の合併により旧みずほ銀行が設立されました。

その後、2013年にみずほコーポレート銀行に吸収合併されて、現在の「みずほ銀行」が誕生しました。

「みずほ」とは「みずみずしい稲穂」の意味で、漢字で書くと瑞穂となります。

これは日本書紀で日本の美称として記された「瑞穂国」から取られていて、日本を代表する金融機関を目指すという意味を込めて、この商号となりました。


「みずほ信託銀行」とは?

みずほフィナンシャルグループの子会社である日本の信託銀行が「みずほ信託銀行」です。

前身は安田信託銀行で、2002年に安田信託銀行株式会社がみずほアセット信託銀行株式会社に商号を変更。

いっぽうで2000年に第一勧業富士信託銀行が興銀信託銀行を合併して、旧みずほ信託銀行へ商号を変更します。

そして翌年2003年、みずほアセット信託銀行株式会社が旧みずほ信託銀行株式会社を合併して、現在のみずほ信託銀行株式会社が発足しました。

信託銀行としては初めてICキャッシュカードを採用したり、遺言や資産流動化などに積極的なのが特色です。


「みずほ銀行」と「みずほ信託銀行」の違い

銀行の種類の違いが、二つの大きな違いです。

銀行とは、預金の受け入れや融資、為替取引などを行います。

いっぽうで信託銀行は、銀行と同じ金銭信託や定期性貯金も請け負いますが、証券投資信託や売掛債権などの資産流動化を主業務としています。

いっぽうでみずほ信託銀行独自の取り組みとして、みずほ銀行やみずほ証券との共同店舗化が進められています。

そのため「みずほ銀行」の普通預金口座を「みずほ信託銀行」でそのまま使うことができます。

新しく口座を開設する必要がないということです。

また現在はみずほ信託銀行独自のATMは廃止されていて、みずほ銀行のATMで利用することになります。

しかし二つは別の銀行であるため、みずほ銀行と同一ビル内に店舗が無い場合に設置されるみずほ銀行のATMは、みずほ銀行からは店舗外ATMという扱いになります。

また通帳の記帳はどちらのATMでもできますが、みずほ信託銀行の通帳はみずほ銀行のATMでは繰り越しができません。

まとめ

同じみずほフィナンシャルグループ傘下の「みずほ銀行」「みずほ信託銀行」ですが、銀行の種類が違います。

預金の受け入れや資金の貸し出しを行う「みずほ銀行」に対して、「みずほ信託銀行」は金銭債権の流動化業務を主としています。

いっぽうで同グループ内の二行は共同店舗化も進められています。

みずほ銀行の普通口座があれば、みずほ信託銀行で新しく口座を開かなくても取引できます。

また、みずほ信託銀行は独自のATMを持たず、みずほ銀行のATMを使用しているのも特徴です。