この記事では、「みちびき」と「gps」の違いを分かりやすく説明していきます。
「みちびき」とは?
gpsと比較した場合のみちびきは準天頂衛星システムを指します。
みちびきは2022年時点で4機が使用されており、日本やオセアニア地域に位置情報サービスを提供しています。
2023年には7機を使用する計画になっています。
gpsよりも高精度な位置情報が提供できるところが特徴で、カーナビやスマートフォンなどは対応機種を選ぶことでみちびきの位置情報が使用できるようになります。
スバルの自動車の運転支援システムアイサイトXもみちびきの位置情報を使用しています。
対応機器を使用すれば安否情報の確認なども可能となるなど、gpsよりも更に進んだサービスが可能となります。
「gps」とは?
グローバル・ポジショニング・システムの略称で、アメリカが運用しており、地球上、世界各地の位置情報を伝えることができます。
衛星による位置情報通信システムとしては最も普及が進んでおり、カーナビやスマートフォンにおいてはほとんどが対応しており、船舶などにも使用されています。
安全に直結するジャンルだけでなく、スマートフォンゲームなどの用途でも使えるようになっています。
精度の面ではみちびきに劣る部分はありますが広範囲であるという利点があります。
もともとは軍事用に使う部分を民生用にしたもので、ここまでの規模のものはアメリカ級の国でないと運用はできなかったでしょう。
「みちびき」と「gps」の違い
「みちびき」と「gps」の違いを、分かりやすく解説します。
gpsはアメリカによって提供されている全世界対応の位置情報サービスで、精度はみちびきに劣ります。
みちびきは日本が打ち上げた衛星による位置情報サービスで、精度が非常に高いですが、日本とオセアニア地域のみの使用となっています。
そのため、gpsと比べて範囲が狭いことは確かです。
また、2010年から試験を開始して2018年から本格運用に入ったものであることから、スマートフォンやカーナビなどはすべてが対応機種というわけではない点もポイントです。
自動車においても運転支援システムで使用されるケースが見込まれています。
ゲームなどで使われる可能性はありますが、性質的にほぼ国内線用となります。
ただしgpsと併用は可能です。
みちびきは2018年時点で4気の衛星、2023年時点で7機の衛星を使用する予定で、2022年時点で完成されたものとはいい難いでしょう。
gpsはほぼ完成されたものとなっています。
まとめ
「みちびき」と「gps」は位置情報を衛星によって伝えるという目的は共通しているのですが、全世界で使用できるのがgps、日本国内とオセアニア地域のみで使用できるのがみちびきとなっており、みちびきはその分精度が大幅に高くなっています。
ただしみちびきは導入がgpsよりも後のため、対応機器は少なくなっています。