この記事では、「スポンサー」と「パトロン」と「タニマチ」の違いを分かりやすく説明していきます。
3つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「スポンサー」とは?
「スポンサー」は「sponsor」と英語表記します。
「スポンサー」は、「民間放送の番組提供者」という意味があります。
日本のテレビには、NHKと民放と呼ばれる民間放送があります。
民間放送で番組を作る予算は、「スポンサー」と呼ばれる企業が出資しています。
また、「スポンサー」には、「事業などの資金を出してくれる人」という意味があります。
「スポンサー」の言葉の使い方
民放のドラマを見ていると、間にコマーシャルが流れます。
このコマーシャルは、ドラマ提供者である企業の宣伝のためのものです。
このことから、「ドラマの間にスポンサーのコマーシャルが流れる」などという文章を作ることができます。
また、事業を始めようとするときに、有益な事業であることをアピールし、出資を募ることがあります。
その結果、事業の資金を提供してくれる人を見つけた場合は、「事業のスポンサーを見つけた」などという文章にできます。
「パトロン」とは?
「パトロン」は「patron」とフランス語表記します。
「パトロン」は、「主人。経営者。雇い主」という意味があります。
また「パトロン」は、「芸術家や芸能人、団体などを経済的に支援し、後ろ盾になる人」という意味があります。
さらに、「パトロン」には、「異性に対して、経済的な援助を行い、生活の面倒を見る人」という意味があります。
「パトロン」の言葉の使い方
自分を雇っている経営者のことを、「パトロン」と呼ぶことがあるため、「パトロンに呼び出され、仕事を言いつけられた」などという文章にできます。
また、芸能人のお金の出所が分からない場合、後ろ盾になる人がいる可能性があります。
そのため、「あの芸能人にはパトロンがいる」などという文章を作ることができます。
「タニマチ」とは?
「タニマチ」は「谷町」と漢字表記します。
「タニマチ」は、「大相撲で、力士の後援者のこと」という意味があります。
明治の終わりころに、大阪谷町筋4丁目の相撲好きの外科医が、相撲取りからは治療代を取らなかったという言い伝えがあるため、「タニマチ」という言葉が生まれています。
「タニマチ」の言葉の使い方
大相撲の力士が、後援者に食事をご馳走になる場面で、「今日は、タニマチにご馳走になる」などという文章にできます。
「スポンサー」と「パトロン」と「タニマチ」の違い
「スポンサー」と「パトロン」と「タニマチ」は、経済的に支援してくれる人についての言葉という共通点があります。
ただし「スポンサー」は事業の資金提供者を意味し、「パトロン」は、主に芸能人や芸術家を、経済的に支援してくれる人を指します。
また「タニマチ」は大相撲の後援者のことを指す言葉という違いがあります。
まとめ
「スポンサー」と「パトロン」と「タニマチ」の違いについて見てきました。
3つの言葉には明確な意味の違いがありました。
3つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。