「インバータ」と「コンバータ」の違いとは?分かりやすく解釈

「インバータ」と「コンバータ」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「インバータ」「コンバータ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「インバータ」とは?

「インバータ」は、直流の大きな電力を、交流という電力に変換する回路のことで、強すぎる電力をあえて、抑制してパワー調整可能な可変的な電力に変えることを意味します。

なので、「インバータ搭載の電子炊飯器」は、事細かなパワー調整ができて、電子制御で自由に火力調整ができる炊飯器です。

逆に、非インバータ型は、火力調整は段階的にしかできず、事細かに火力を調整できないため、現在では、家電製品に使用されなくなりつつあります。


「コンバータ」とは?

「コンバータ」は、電気を変換する役割がある回路のことで、交流から直流、直流から交流もしくは、高電圧の交流から定電圧な交流という具合に電力そのものを変換する回路です。

なぜ、電力を変換する必要性が生まれるかですが、乾電池で動く家電と乾電池でも動作できるが、家庭用コンセントでも動作できるものがある場合、電力を変換する必要があるがゆえ、この回路をラジオなどに搭載するのです。

乾電池は、直流で、交流は家庭用コンセントになるため、電気の質を変換させることでラジオが動くエネルギーに変えるのが「コンバータ」の役割になります。

ちなみにラジオの周波数を高周波から低周波に自由に変化させるというのも「コンバータ」の仕組みで低周波をFM電波高周波をAM電波として使い分けるのです。


「インバータ」と「コンバータ」の違い

両者の違いは、変換するエネルギーの種類で、「インバータ」は、直流というエネルギーを交流に変化させ、流動性のあるエネルギーに変えます。

逆に「コンバータ」は、エネルギーの種類を変換させず、パワーだけを落としたりと様々で、直流から交流、交流から直流など様々な種類の電力に変換します。

「インバータ」の例文

・『インバータ式の電子炊飯器を購入する』

「コンバータ」の例文

・『ラジオのコンバータ回路が損傷する』

まとめ

「インバータ」は、家電製品に使用されている回路の一種で、ものすごく細かくパワー調整するための回路だと考えるとわかりやすいです。

そして、「コンバータ」は、ラジオなんかで、周波数を合わせる際、低周波数と高周波数を切り替える回路だと考えるとわかりやすいでしょう。

一般的にラジオは、AMとFMの切り替えがあり、切り替えると回路が働き、高い電力から引く電力に切り替えを行います。

まったく異なる性質の電力に変えることができるので、「コンバータ」については、乾電池と家庭用コンセントの両方で動くものの切り替え回路だと考えてもらえればわかりやすいです。

「コンバータ」があるから、乾電池と、家庭用コンセントのどちらかを利用すればラジオが聞こえるというのが「コンバータ」なので「コンバータ」は、基本的に、どちらかの変換したエネルギーを使用して成り立つので、電池と家庭用コンセントの両方のエネルギーを消費して動くという考えはないです。