定番の中華料理には、チンジャオロースやホイコーローがあります。
どちらも日本で人気ですが、チンジャオロースとホイコーローの違いについて紹介します。
チンジャオロースとは?
チンジャオロースは、日本だけではなくアメリカやヨーロッパなど世界でも人気の高い中華料理です。
漢字では青椒肉絲と書き、ピーマンと細切りにした肉、タケノコを炒めてオイスターソースなどで味付けした料理になります。
青椒(チンジャオ)はピーマンのことで、品種改良を行い辛味を抜いた唐辛子のことを指します。
ピーマン以外にししとう等も青椒(チンジャオ)の一種です。
「絲(スー)」は細切りという意味を持っており、「肉絲」は細切り肉のことをいいます。
中国では元々、老酒と塩で味付けするシンプルな炒め物料理でした。
肉には豚肉を使っていたといいます。
それが華僑によって海外にも広まり、その土地に合った料理へと変化していきました。
アメリカでは豚肉よりも牛肉の方が好まれるので、牛肉を使ったチンジャオロースが一般的です。
日本でも牛肉を使うことが多いですが、豚肉を使用している飲食店もあります。
ホイコーローとは?
ホイコーローとは、中華料理の一つである四川料理を代表する料理です。
漢字では回鍋肉と書きます。
日本では豚肉とキャベツを炒め、甜??や豆板?などで甘辛く味付けた炒め物料理のことをいいます。
キャベツと豚肉の味噌炒めになりますが、本来の四川料理ではキャベツではなくニンニクの葉を使っていました。
四川出身の料理人である陳健一が日本にホイコーローを広めた際に、ニンニクの葉の代わりにキャベツを使ったことからそれが広まったのです。
また、四川料理のホイコーローは、トウガラシや豆板醤をたっぷり使い辛く仕上げてあります。
日本のホイコーローは本場の四川料理と比べると、味噌の旨味が強く辛味が抑えられています。
それからホイコーローの回鍋には、一度調理したものを鍋に戻すという意味があります。
豚の塊肉を茹でで取り出し、薄く切ったものを鍋に戻すことから回鍋に戻すことから回鍋肉という名前が付きました。
日本では手間を省くため、最初から薄切り肉を使うことも多いです。
チンジャオロースとホイコーローの違い
チンジャオロースとホイコーローはどちらも中華料理ですが、使用する食材や味付けに違いがあります。
チンジャオロースは豚肉あるいは牛肉、ピーマン、タケノコ等を使用します。
ホイコーローは豚肉を使用し、日本ではキャベツを使うことが多いです。
チンジャオロースのメインの調味料はオイスターソースで、ホイコーローは甜麺醤になります。
どちらも本場の中華料理とは食材も調理法も変化していて、日本人好みになっています。
まとめ
チンジャオロースとホイコーローは使用する食材や味付けに違いがあります。
野菜にピーマン、調味料にオイスターソースを使うのがチンジャオロースで、野菜にキャベツ、調味料に甜麺醤を使うのがホイコーローです。